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セルフ・コンパッション

「今、提示されている価値観には何らかの構造があり、歴史的につくられていると見抜くことが必要。そうした批判的な思考の可能性をたえず残しておかないと、真面目な人ほど提示されたものを鵜呑みにしてしまい、かえって苦しくなってしまいます。―中略―どんなツールも万能ではない。 (中島隆博)」 ハーバードビジネスレビューで、セルフコンパッションが取り上げられた背景には何があるでしょうか。 近年、米国のIT企業を中心に、企業内でマインドフルネスが広く行われていますが、マインドフルネス(要は坐禅)も、セルフコンパッションも、東洋の禅に由来しています。米国に限らず、先進国の、特に都会では、IT化、テクノロジーが加速度的に進んでいます。それとともに、仕事では要求水準が上がり、スピードが求められ、競争も激しくなっています。そうした中で、心の平安、愛や思い遣りといった、人本来のあり方に立ち返りたいというニーズが高まっているのだろうと思います。マインドフルネスは心の平安、セルフコンパッションは自分に向ける愛情や思い遣り、と見なせます。自分自身と上手くいっていることが心の余裕

会社は何のために存在するのか

日本の経済成長が鈍化する中で、うつ病は増加の一途です。現在、うつ病の有病者数は日本国内で100万人とも言われて います。もちろん、この背景には、メンタルヘルスの啓発が進み、心療内科等への受診の敷居が下がったことも関係していると思われます。しかしながら、労災との関連でみれば、精神疾患による労災請求件数、認定件数とも増加の一途です。グローバル化、競争の激化とともに、ストレスが大きくなり、うつ病と言わずとも、疲労を感じている方は多いのではないでしょうか。会社や組織は、何のために存在するのでしょうか。 21世紀は、心の時代であるとともに、脳科学の時代であるとも思います。心の可視化、脳の可視化が進み、脳の報酬系しシステム、(すなわち、何に喜びを感じるか、健やかで喜びに溢れた人生をおくることが出来るか)脳科学の知見を活かした働き方やライフスタイルを、社会全体として創造することが求められていると思います。 社会科学の知見からは、努力・報酬不均衡モデルが、離職や心身の不調との関連で示されています。すなわち、努力しても報われないと、ストレスが大きくなり、離職やうつ