モチベーションを維持するには(かなり本音の部分) 

スペイン語をマスターする方法として前のブログで「高いモチベーションを持って、自分にあった勉強法を見つけ、勉強し続けること」と一応の結論を述べました。 しかし、これは優等生的な表向きの結論。 語学をマスターのためには彼女または彼氏を作ることが一番手っ取り早いという意見も。一理あります。(中には結婚しても上手くならない人もいますが、こういう人たちはもともと上達する気がない人たちなので、ここでは除外させてもらいます。) 私が日本でスペイン語を勉強し始めて間もない頃、早くうまくなりたい一心で個人レッスンをしてくれる先生を探していました。ある雑誌で「スペイン語教えます(個人レッスン)」の一行広告を見て、つたないスペイン語で早速電話してみました。広告主は男性でしたが電話に出たのは女性。スペイン語の個人レッスンを受けたい旨伝え、面会することに。 −  ・・・では明日5時に東急東横線の中目黒駅の出口で待ち合わせましょう。私は花柄のドレスを着て行きます。(名前は告げられなかった) −  僕は紺のシャツに白いズボンで。 こんな会話の後、指定の場所に向かいました(携帯

コンプライアンス被害

メキシコでビジネスをしていると支払いの遅延は珍しいことではありません。 以前「メキシコ人のビジネスモラル」というタイトルでブログを書いた時、メキシコで支払いが遅れるのは、多かれ少なかれ「自社内のキャッシュフローを助けるとともに、相手を動揺させて交渉を有利にもっていくためのひとつの戦術である」といった認識があるからであると書きました。 私たちの場合、スペイン語研修に携わっていて日系の会社が主な顧客ですが、日本人が会計の窓口である場合、支払いで問題が起こることはありません。ところがメキシコ人とやりとりをする場合、なかなかスムーズにいかないケースがよくあります。言葉の問題というよりは商習慣、メンテリティーの違いによるものと思われます。 つい最近も支払いの遅滞が発生し、メキシコ人担当者とやりとりをしてものらりくらりとかわされ、そんな時間の浪費がバカバカしくなってきて、最後の手段としてその会社の日本人社長に訴えました。すると以下の回答が戻ってきました。 「遅延の理由ですが、昨今のコンプライアンスルールの強化で管理を強くし過ぎている(厳しいルールを全てに適用

役所はよくなった? 在留カード手続きをめぐって

こともあろうに在留カードを失くしてしまいました。私の場合、メキシコが長いのでパーマネント。 外国に住んだことのある方ならわかると思いますが、このカードは外国人がその国に合法的に滞在することを証明するもので、出国、入国の際はもとより、生活する上で各種手続きに必要。この身分証明書がないと生活に支障をきたしてしまいます。 早速、再発行の手続きを開始しなければ... これまで在留関係の手続きは弁護士を通して行ってきましたが、再発行程度ならなんとかできるのではないかと今回は自分で手続きにトライすることに。 ただ、ちょっと抵抗がありました。この在留カード発行を管轄している、INM(国家移住庁)には嫌な思い出があったのです。 もう二十数年前のこと、更新の手続きにINMを訪れた時、苦労して揃えて持っていった書類を提出すると、窓口の職員は書類が足りているのか足りていないのかも説明せずに「また来い」とだけ。いつ来ればいいかということも告げずにただ「また来い」の一点張り。私は日本で公務員として働いていた時には間違っても訪問者にこんな対応はしなかったと怒り心頭に発し、

スペイン語をマスターする方法

スペイン語に限らず語学をマスターするための王道は果たしてあるのでしょうか。 私の場合、中学校から大学まで10年間勉強した英語はモノになりませんでした。一方、仕事をしながら25歳から時間を捻出して勉強し始めたスペイン語は2年間で曲がりなりにも通訳として通用するレベルになり、実際通訳としてメキシコの日系自動車メーカーで働くことになりました。 違いは明らか。英語は受け身で明確な目標がないままやらされ感で勉強、スペイン語は海外(スペイン語圏)で文化事業分野で新たな人生を切り開きたいという、強い願望、夢がありました。決して特別な才能があったわけではありません。 語学をマスターする上で何よりも重要なのはモチベーションであると確信しています。多少やり方はまずくてもモチベーションがあれば何とかなります。 しかし、それで全て片付けてしまってはそこで終わってしまいますので、自分なりの語学学習観について少し書いてみます。 語学には王道はないと思います。万人にベストな勉強法、万人にベストな教材は存在しません。それぞれが違った個性、能力を持っているので、その人にあった学び

有無を言わせない

今日、車の排ガス試験に行ってきました。メキシコでは車検はありませんが排ガスは結構厳しくコントロールされていて、メキシコシティーでは年2回排ガス試験が義務付けられています。 試験の時はいつもドキドキします。試験にパスするかどうかという以前に、それまでに交通違反をしているとまず罰金を払わされ、払わないと排ガス試験が受けられません。 街に設置してあるカメラや車速測定器で違反が記録されるのですが、本人に通知が来ることも来ないこともあり、通知が来たとしても証拠写真もなくただ何時何々の違反をしたとしか記されていない場合もあります。 通知が届いていなければどこでどんな違反をしたか知るよしがありません。 しかし、そんなことを排ガス点検場で抗議しても無駄。罰金を払わなければ、排ガス試験は受けられません。異議があれば後で、とにかく払えと言われのです。有無を言わせません。 今日は、運よく罰金を払わずに排ガス試験を受け合格しましたが、前回は身に覚えのない2件の違反が記録されていて、計3,500ペソ(約2万円)払わされました。 インターネットでアクセスすれば違反をしている

日本人男性がとりがちな失礼な行動

あるメキシコの会社が日本の会社に技術支援を依頼し、日本人の技術者と作業員を呼び寄せた時のこと。 会議室で打ち合わせが終わって、いざ現場に向かう段になると、日本人作業員が、何を気にすることもなくズボンを脱いで作業着に着替え始めたのですが、その場にいたメキシコ人秘書はびっくりして、会議室から飛び出ていってしまいました。 これはメキシコ人女性からすると、自分が女性として認められていないという侮辱にあたるようです。 メキシコの店や公共施設などのトイレで女性作業員が掃除をしていることがしばしばあります。日本人男性はおかまいなしに用を足します。私もその一人でした。が、ある日、女性作業員から「自分は一時外に出るからちょっと待ってください」と言われハッと気がつきました。これが普通の感覚ではないかと。 私はメキシコが長いので、日本でしばしば逆カルチャーショックを受けます。日本でサウナに行った時のこと。男性用の浴場で若い女性が、タオルを届けにきたり、使い古しのカミソリを回収しにきたりしている光景に出くわしました。メキシコではまずありません。他の国でもあまりないと思い

駐在員はどこまでスペイン語をマスターしたらよいか?

私ががスペイン語圏での活躍を夢にスペイン語を勉強していた頃は、ネイティブと同レベルに言葉を使いこなさなければ、現地でやっていくことはできないだろうと考えていました。 だから自分で言うのも何ですが、かなり気合を入れて、集中的に勉強をしました。中学校から10年間学んでものにならなかった英語に比べ、目標、夢を持って取り組んだスペイン語は2年間の独学で曲がりなりにも在メキシコの大手自動車メーカーで通訳ができるレベルに達しました。 ただし通訳業界で一流になるのはほんの一握り。ただ言葉が出来れば良いのではなく通訳としての特殊な能力が要求されます。自分にはそんな才能はなかったので、その後別の日系企業で社長補佐の職を経て、今経営している語学学校を立ち上げました。独立してからはメキシコのビジネス界の一線で活躍している日系企業のビジネスマンや現地で起業して成功した企業家を多く見てきました。 メキシコで成功している日本人ビジネスマン、企業家はスペイン語に堪能な方が多いのですが、そうではない方も一定数います。なぜスペイン語ができなくてもうまくいくのか。よく観察してみると

メキシコ人のビジネスモラル

弊社ではメキシコで日系の会社のビジネスマンを対象にスペイン語の語学研修サービスを提供させていただいていますが、受講生が所属する会社の会計の窓口が日本人の場合、支払いで問題が起こることはまずありません。 ところが何らかの理由で会計の窓口がメキシコ人に変わった途端に支払いの遅れが生じることが頻繁にあります。 私はメキシコで事業を始めて20年以上経つので、メキシコの商習慣、メキシコ人のビジネスモラルに驚くことは少なくなりましたが、人間の初期設定が日本でなされている身にとって、頭でわかっても心理的な抵抗を感じることがまだまだあります。 同じ会社なのにメキシコ人に変わるとなぜ支払いが遅れるのか?単なる怠慢か?それもあるかもしれません。長らく明確な答えがわからなかったのですが、ある有名な法律事務所のメキシコ人弁護士のセミナーを聞いて納得しました。 メキシコでは支払いを遅らせることは、自社内のキャッシュフローを助けるとともに、相手を動揺させて交渉を有利にもっていくためのひとつの戦術であるというのです。 メキシコのすべての会社がこのような戦術をもっているわけでは

メキシコで法律は守られる べきもの?

私が経営する語学学校では、メキシコシティー近郊のクエルナバカ市でスペイン語研修のための施設を有しています。 毎年同市で営業許可の更新を行なっていますが、数年前 更新の手続きに市役所に行った際、市でゴミ条例が発布されたのですべての法人はそのカテゴリーに応じ毎月ゴミ特別回収費を負担しなければないと告げられました。私の学校では毎月3000ペソ(負担するようにとのことでした。 規則は守らなければならないものと考えている日本人なら、喜んでとは言えないまでも、決まったことだからしようがないと、受け入れてしまっていたことでしょう。しかし、メキシコでの経験が長い私はこんな時は、簡単に認めてしまっては後で割りを食うのではと直感しました。 最初、市の側は、これはもう決まったことだからと一点張りでしたが、しばらく押し問答を続けていくと、相手も少し折れてきて「どうしても納得いかないのなら、民間の業者と契約して回収させてもいい、ただし契約書の写しを持ってくるように。」と言ってきました。 そこで十分の1程の金額でゴミの回収作業をする安い業者をみつけて、契約書の写しを市に提出

笑うタイミングまでプログラムされている?

メキシコに住んでいるとメキシコ人と一緒に旅をすることも少なくありません。そのような時には行動様式というか文化の違いが浮き彫りにされます。 旅における日本人の行動はメキシコ人の目にはかなり奇異に映るようです。 日本人は決められたプログラムを全うするために旅をしているようだとメキシコ人は言います。計画は分刻みで立てられており、乗り物に乗る時間、食事をする時間、休憩をする時間、そして笑うタイミングまでもプログラムされているようだと言います。何となく的を得ていませんか? 日本の小学校や中学校の遠足を思い出してみると、計画表がクラス全員に配られ、事前に説明会、事後には反省会などがありました。持っていくお菓子の金額にも上限があって、これを破ると居心地が悪かったものです。しかしこれら当たり前で、ルールの中でそれなりに楽しめました。 メキシコ人はこのようなあらかじめ決められた行動パターンに馴染めません。旅に来てまでノルマをこなすなんてあり得ないのです。自然発生的な感情に忠実で、予期していない出会い、出来事を歓迎します。 だから物事に対する臨機応変の対応は日本人よ

メキシコ人と働く(3)

一般的にメキシコ人と仕事をするにあたって注意すべき点として以下が挙げられれます。 担当以外の仕事は頼まない。 一般的にメキシコ人は与えられた仕事以外、担当以外の仕事をすることに抵抗を感じます。個人の光熱費の支払いなど公私混同のお願いは避けるべきです。 本人の専門分野と関係のない部署への配置をしない。 日本では自分の専攻と違う部署に配属されることは珍しくありませんが、メキシコ人は専門性が生かせないことに抵抗を感じます。やむを得ない場合はその意図とメリットを説明するとよいでしょう。 何も言わなくても察してくれるだろうという期待は持たない。 言葉で正確に説明しないと理解されません。対策としてはきめ細かな指示を出し、随時進捗状況を確認することです。管理のし過ぎも考え物ですが、必要に応じた要所要所の確認は必要です。 一度するといったことは実行するだろうという期待はしない。 この国の場合、極端な言い方をすれば一日ごとにすべてがリセットされるので、要所要所で、本当に実行しているかどうか確認し、危なそうであれば、期日を早目に設定し、足並みがそろうように配慮するこ

メキシコ人を理解する –現地教育事情を通して− (2)

(前号からの続き) 一般に公開されている情報では滅多に知り得ない生の教育現場の状況を紹介したいと思います。 教師が遅刻、欠勤する。 無断欠勤で解雇された教師が学校を訴えてくる。 課外授業などでも集合時間に遅れるのは生徒でなく、教師の方である。 教師は授業中、生徒の飲食を黙認。自らも飲食をするため、生徒に注意ができない。 授業中、携帯で授業に関係にないメッセージのやり取りをしている。 生徒の成績表改ざんのために親に賄賂を要求する。 幼稚園において先生が爪を長く伸ばしマニキュアをしている。児童の安全よりも自分の趣味、オシャレが優先されている。そもそも安全という概念が薄い。 いかがでしょう。このようなことは日常茶飯事です。私立の学校においては公立よりははるかに良いのですが、一部を除き似たような状況は存在します。 このような状況をなしている大きな原因の一つは教員の質にあると言えます。識字率が低い時代に教員を大量に採用したため、その質については目をつぶっていた面もありました。しかし、後にその問題は顕在化してきたのです。中学もまともに出ていなかったり、中には