春に、森で、人に会いに。4

北海道にある森町(もりまち)。 昼間の桜まつりを楽しむの巻き【その4】 その3はこちら この美味しいものを持って帰るには、限度がある。駅弁のいかめしは、賞味期限が当日中。じゃあどうやってわたしの土産を期待している奴らに納得してもらえばいいのか?ということで、道の駅に行くことに。 道の駅「YOU・遊・もり」… ユーはーモリマチでーアソブーぜ、という意味か? よっしゃよっしゃ遊ぼう。売店へ向かうと、またレトロな雰囲気。 お店の中で物色していると、あのブランドトマトや、駅弁ではない「いかめし」がいっぱい売っていた。 保存が効くように作られた美味しい仲間たち。いくつか選びつつも観光案内を見ていたら、あることを知る。森町って「冷凍食品事業」発祥の町らしい。 イカだけでなく、マグロやブリなどの美味しい魚がたくさん獲れるので、「おい!こんなに旨い魚がたくさん獲れるのはいいけど、どうやって保存すればいいんだよ!あぁ!もうこうするしかねえ!」(ここはあくまでわたしの妄想)と出来上がったのが1920年当時最新の冷凍食品工場。 そうだったんだ、そうだったんだ! どうや

春に、森で、人に会いに。3

北海道にある森町(もりまち)。 夜の桜まつりへ…旅エッセイ【その3】 その2はこちら。 旅の大事な足でもあり、わたしの足かせになっていたクルマは宿に置いて、夜は森町の「さくら祭り」へ!さぁ飲むぞ! 19時前に青葉ヶ丘公園に到着。桜で有名な森町。これが見たくて訪れた。 明日の昼間も行くつもりなんだけど、夜桜ってやっぱり昼間と違ってロマンティックだから見たい。 公園に足を踏み入れると、ライトアップされた桜の樹々が出迎えてくれた。 え?んんん?? こんな桜たちを、私は見たことない。 夜桜、といえば樹齢何百年の大きな樹がどーん、とあって、その周りにもちらほら、桜が咲いている…とか。数キロに渡って桜並木が…とか。そういうのはよく知ってる。でもここは違う。 お花見を楽しむ人の宴会では決してなく、寧ろ「桜たちの宴会」に、人間がお邪魔しているような。 肩を寄せ合って夜のひそひそ話をしているような、桜たち。 その下で人間たちがまるで、幼子が母を確認するように時々、桜を見上げる。 ああ。この青葉ヶ丘公園の桜たちは、何年も何百年も、森町の人々を見下ろしている母のような

春に、森で、人に会いに。2

北海道にある森町(もりまち)。 うわさの温泉に潜入!旅エッセイ【その2】 その1はこちら 誰もいないのをいいことに、すちゃ――ッと服を脱ぎ、がらりとドアを開ける。 どわ!これはわたし史上、初の浴場。 薄暗い空間の中に、湯船が3つ。屋根の隙間から、左斜めに太陽光が差し、静かな光の線が湯船へと注がれている。湯船に入ろうと床を歩くと「あつ!熱!!アツ!」とやや派手目に飛び跳ねる。源泉かけ流しだから、床に温泉が流れているのだ。 左側のお湯は熱め、右側の2つはそれよりもぬるめになっていた。温泉成分で、床は芸術的に湾曲した模様を描いている。 ぬるめの方のお湯にゆっくりと浸かると、心地よい温泉の香り。あふぅぅぅぅ――――…誰もいないのをいいことに、大きく息を吐く。声だけ聞いたらおっさんが入っているかと思われそうだが、すみません。アラフォーオンナです。お許しを。 んもう、ゆっくり入っていたい気持ちになるが、混浴なので若干気持ちが焦る。後ろ髪を引かれつつ湯船から退場。 玄関に戻ってソファに座ると、座面と同じくらいカラダが沈んだ。おい、面白いじゃないか!そうしていた

さすが!夜の街すすきのにある札幌のパン屋さん

【よ】夜のしげぱん パンの名前がこれ?!うわさのパン屋さんには あいつもこいつもパンになってる!さて、誰をご指名する? 札幌のパン屋さんは、個性的なところが多いなぁと思う。 ハード系のパン中心や、甘い系を得意とする店など、様々だけどここの店はとんでもなく個性的。 個性って、なんだと思う?人の個性って中身でもあるけど、まずは一般的にみんな違うものがあるじゃん? それは両親からの、最初のプレゼント…うっとり。 そう「名前」です。 珍しいキラキラネームもあれば、ド定番の和ネームも。 わたしの場合は「佑樹」なので女子か男子かわかんない感じです。見た目は女だけど、中身は男です。なんてうっかり言うと、最近は「そうなのね」と10年前とは違う解釈されちゃうのよね。あ、別の話になった。 そんな名前が個性的なパン屋さんがここ「夜のしげぱん」。昼間にオープンしている「しげぱん」もあるのですが、本日は「夜」の方に行きます。 すすきので16時にオープンするという、パン屋にあるまじき行為です。 パンって、さわやかに朝食べるものじゃないんか? という印象をあっさりと覆す夜のパ

富良野・美瑛を巡る冬の贅沢バス 【最終回】

ふらのバスが2019年の冬に初めて走らせた ツアーバス。 美瑛神社からの不思議体験。 その3です。 美瑛神社で、何となくさっきのの写真を確認しようと、再生ボタンを押した。 (この前の話を読んでいない方は、ここから戻って読むべし) カメラのボタンを押し、さっき撮ったはずのものを順に確認する。 隠れハート、ちゃんと撮れたかな?あれ? 再生されるのは、なぜか何年か前に撮った写真ばかり…。 さっぽろオータムフェストのお料理、小さな子ども、記憶にないソファーのある部屋…。数年前のものだとわかるものもあれば、こんなの撮ったっけ?という不思議な写真しか出てこない。美瑛神社の写真でもないし、その前に訪れた今回の美瑛の写真でもない。 なんでなんで??と焦るうちに、バスに乗り込む時間になったので、神社を後に。 「昔の写真データが、SDカードに残っていただけでしょ?」と シラ―――ッと読んでいた、そこのあなた!! 今回の撮影のために、わたしはメモリをすべて削除してきたのさ。それなのに数年前の写真が出てくるってどういうこと?誰か教えて! しかも、バスに乗り込んで落ち着い

富良野・美瑛を巡る冬の贅沢バス。

白い世界を走るのがたまらない。 青い池からの続き「その2」です。 このエッセイの前の話はここから。 (読んでない人は戻って読もう!) バス車内の温かさを堪能するや否や、次の場所「しらひげの滝」に着く。 再び雪の中をテクテクと歩いて橋の上までくると、眼下には、まさに「白いひげ」のような滝が現れた。 絶句。言葉が出ない。 凍り付く樹々だけでなく、流れ落ちる滝もかなり凍っていて、それはもう躍動感ある「白」の世界。 流れ落ちる水が川の青を生み出しているようで、なんともいえず美しい。さっきの青い池が「静」であれば、こちらは「動」の白い世界。 気温が低いせいで、流れる水から湯気が上がっている。っておい、意味がわからん。 どんだけ気温、低いんだよ。 たっぷりの雪が積もった、橋の欄干から下を覗くと、びびるくらいに高かった。白い雪の間から見える、少し青い川が何だか愛おしい。はらはらと落ちてくる雪が、その欄干にのっている。ん?これそのまんま雪の結晶だぁ! 当たり前?そうなんだけど、意味わかる? 話、聞いてる? 雪が降ってきてどこかに落ちたら、そのまますぐ溶けるものし

ロマンチックで鼻水垂れる、定山渓の「雪灯路」

【ゆ】雪灯路(ゆきとうろ) 冬の神秘的な灯りがともる時間。 寒いので手袋は必須だ! 毎年開催されている、札幌市にある定山渓温泉の「雪灯路(ゆきとうろ)」。 去年は最終日に行って、すんごい人の波…だったけど、今年は初日に張り切って行ってきたよ!張り切りすぎて開始の18時前に到着し、 まだ灯りがついていないところもあったよ!(笑) 参道の脇に、雪で作られた灯篭(スノーキャンドル)が並んでいる。 そこにひとつひとつ丁寧に、おじさんが灯りをつけている。全部手作業。大変だのう。 それを鑑賞しにやってきた。札幌市内から、およそクルマで1時間ちょっと。定山渓温泉のホテルに泊まっていれば、シャトルバスもあるから便利。 参道から広場に行くと、みんな「わぁ…」と声を上げる。目の前にスノーキャンドルがずらりと並ぶ。そらもう、美しいさ! もちろんここは神社なので、ちゃんと参拝もしましょう。つい広場にきゃあっと飛び出してしまうけど(自分のこと)お参りもね。 お参りを済ませたら、中心の境内を巡るのもいいけど、今年はその神社奥にあるお散歩道がおすすめ。人が多すぎると、行き来が

ふらのバスが2019年冬に初めて走らせた!富良野・美瑛を巡る贅沢バス。

白い世界を走るのがたまらない。 あの青い池が凍るとどうなるか、君は知っているか!! *その1 寒い…というか、朝早い…。いつも朝寝の大好きなわたしが早起きをして、乗るバス。それがふらのバスが運行する「観光周遊バスふらの号 フラヌイ雪物語コース」だ!うう…名前が長い!でも、この名の通り「雪物語」が楽しめるバス。 悪いけど、雪道をわたしは運転しない。 運転はプロに任せて、暖かい車内から景色を眺めて移動するのがスキ。 道中にアルコールも飲めるしね! 白い雪景色の中で、それと同じ色をしたバスに乗る。朝の曇った窓ガラスを指でこすると、ひんやりとした。外を見ると、緩く上下する畑の上に、こんもりと雪がかぶった雄大な景色が広がっている。 写真なんかでみたことある、あのカラフルな丘のイメージから、急に大人になった景色。まるで絵本の中の真っ白な雪原に、驚くほど感動する。その白い雪の上に、ちょうどバスの影が重なって、それがめちゃかわいい!お天気よくてよかった! この季節の富良野に来るのは初めてで、ワクワクしすぎて…今朝は寝坊した。 バスにはぎりぎり間に合ったけど。ホテ

大人の雪遊びだ!ノース・スノーランドin千歳

新千歳空港から約20分。期間中は空港からバスも。 気軽に雪遊びをしに行ったら、結構スリリングな半日に。 ちょっと雪を触って、チューブ滑り1回くらいしたいなー…などと緩い考えでノース・スノーランドin千歳へ。行ってみたら、めちゃ人が楽しそうに遊んでいる! 小さな子どもたちはスノーウエアに身を包み、転がるように雪と戯れている。ううう、大人だけどあれがやりたい!雪の上コロコロしたい!! ぐぐぐ、と気持ちを抑えて、まずは受付へ。 入場料300円さえ払えば、雪遊びはできる(チューブ滑りと雪体験)。5歳以下の子供はなんと、無料!気軽にちょっとだけ楽しむつもりでわたしも来たわけだが…ちょっと待って。なんと「遊び放題」チケットがあるではないか! もちろんお支払い料金は高くなるけど、さっき見たスノーラフティングとかやってみたいな…。とちょっとでも思ってしまったら、絶対に「遊び放題」4500円にすべし。ひとつひとつオプション参加よりは、かなりの割安。 さぁ、腕に「遊び放題」の腕章を掲げて、いざ!雪の世界へ! ちょっとその前にごめん。腹が減った。 どうしてわたしはお昼

さっぽろテレビ塔にのぼってみた

【て】大通公園のシンボルでもあるテレビ塔。高さは約147メートル。 高さはたいしたことなくても、その景観は圧倒的正統派。 高さはたいしたことない…なんて書いたら怒られるかな。あは。テレビ塔が建った1957年にはそりゃもうみんな見上げたものだろうけど、今となっては周りに高層マンションも建ってるし。「塔」として全国的にみてもても、高さで競えるレベルじゃない(失礼だな)。 とはいえ侮るなかれ!そこからの景色はねえ、他にはないモノ。 大通公園の一番東側、テレビ塔が建っている場所が、大通公園の1丁目。 イベントがある時などはここからスタートするか、ここを最後に訪れることが多いわたくし。ここが最後の場合は、だいたい二条市場に飲みに行くのが〆ですな(その話はまた今度)。 この大通公園からテレビ塔が入った写真を撮って満足(写真参照)…してしまうわけですが、それじゃああなた、札幌観光不足! 天丼を食べに行って、天ぷら食べないようなもんよ。 いや、それはやはり言い過ぎか。そうだな、海老天というのは褒めすぎだけど、シソの葉の天ぷらのようなものか。 見ているだけで満足し

古道具と雑貨のお店 オリガミ

【こ】古布などを使った個性的な宝物が満載の「origami」 円山公園の近くにある、カラフルで楽しい雑貨屋。 雑貨屋さんていうと、有名どころは数あれど。わたしが現時点で一番好きな札幌の雑貨屋さんはココ。円山公園駅から歩いてすぐ。初めて行ったときは、円山動物園の帰りだった。クルマの駐車スペース1台だけの小さなお店。 北海道の古道具や、古布を使ったものがあり、北海道のクリエイターさんの作品が多い。つまり!1点モノがほとんど。 出会ったらもう運命!と勘違いしてもよい。 個人的に一番好きなのは、きのこのモチーフ。 あああ、こんなカラフルで楽しいきのこたち、たまんない!! いいですか、きのこファンのみなさん。 あくまできのこモチーフのカバンなどの、雑貨類だけで満足してる場合じゃない。ここにはきのこのかたちをして「ほぼ役に立たない」ものが売っています(表現的に失礼なことを言ってるようで、褒めてます。悪しからず)。 マグネット入りのきのこちゃんや、綿入りのデカイきのこちゃん(冬にはふわふわのファーがカバーに)ええい!どこ置けばいいじゃい!とつっこみたくなる完璧

赤レンガ庁舎(北海道庁旧本庁舎)

【れ】レンガ造りが美しい 通称「赤レンガ庁舎」 外壁に輝く、赤い星のマークが神々しい!! 北海道・札幌を象徴するこちらを見て、素通りして満足すべからず。 「しまった。ワイン飲んでる場合じゃないや」 目的をすっかり取り違えたわたし、正面向いて相手をじっと見つめる。 そう、今日はここの中に入ってみたくてやってきた。赤レンガ庁舎(旧道庁)。 札幌駅から大通公園に向かって歩いて、右側にある(適当だな)。 歩いていると、赤レンガの美しい建物が右の向こうの方にどかん!と見えてくる。 そう「右の向こうの方に」というのは、 その札幌駅前通りに面しているわけでなく「アカプラ」という広場があって、 その向こう側に赤レンガ庁舎があるわけで。 この札幌市北3条広場、通称「アカプラ」は、時々イベントなんかをやっている場所。 本日、赤レンガ庁舎に向かったわたくし、うっかりそこで足止めをくらっちゃったんですねーこれがまた。 仕方ないのよ!!オータムフェスト(毎年9月に大通公園で行われる、日本最大級の食のお祭り)開催の同時期に、この広場でオータムスイーツガーデンSAPPOROた