コーヒーと痛みについて

みなさんこんにちは、帝都メディカルクリニック院長の藤田です。 今回は久しぶりの投稿となります。 私自身、家では豆を挽いて淹れるほどの大のコーヒー好きです。今回はコーヒーの健康効果について近年注目されてきているので、記事にしていきます。 コーヒーの健康効果 コーヒーを1日5−6杯飲むと、脳血管障害が減少するという報告があり、近年はコーヒー飲用による健康効果が注目を集めています。 コーヒーの生理作用を起こすのは「カフェイン」であると考えられており、特にその血管に対する作用が健康への関与があると考えられています。 カフェインというと、子供や妊婦には有害であると考えられていますが、血管に対してはどうやら有益に働くようです。 特に頭痛にはカフェインは大変有用であることが知られています。頭痛のメカニズムは不明な点も多いですが、脳内でセロトニンが過剰に分泌されると血管が一時的に収縮したのち拡張することで痛みが生じると考えられています。カフェインは血管を収縮させることで、頭痛の原因自体を除去し症状を緩和させる働きがあると考えられています。 コーヒーと痛み 上述し

腰痛の原因について

みなさんこんにちは、院長の藤田です。 今回は当院にも多く来院されます腰痛の原因について記事にしていきます。 腰痛の原因については昔から多くの研究がなされていますが、医学界で最も有名なものはDeyoによる報告*1です。 その内容は、プライマリーケアの現場において腰痛の85%が「非特異的腰痛」として明らかな原因はないというものです。原因がはっきりしないため、鎮痛薬の処方のみで経過をみることになります。 しかし近年の診断精度の向上、疾患概念の確立により、現在は逆に8割が診断可能であるとされるようになってきました*2。 私の実感としても、症状と理学所見、レントゲン検査で多くの腰痛が診断可能であると考えています。 腰痛をきたす疾患のうち、最も多いのが筋筋膜性腰痛症(MPS)でしょう。筋肉が硬くこわばって、押したり、身体を動かしたりすると腰痛が強くなる特徴があります。MPSはほとんどが姿勢や職業関連、筋力低下に基づいているため、運動指導や姿勢指導でかなりの方が改善します。そのほか、筋弛緩薬や漢方薬、トリガーポイント注射が有効な場合が多いです。 次に多いのは、

冷えと痛みについて

みなさんこんにちは、院長の藤田です。 すっかり寒くなってきましたね。寒さで体が冷えてくると、体のあちこちで痛みが出てきてお困りの方も多いのではないでしょうか。 今回は「冷えと痛み」について記事にしたいと思います。 1. そもそも冷える理由は、体温が下がるから? 外気温が下がってくると体の熱が奪われるため、体温が下がり冷えるという機序を思い浮かべる方が多いかと思います。もちろん物理的に「冷える」ことも原因の一つですが、実際に冷えを感じる人の体温を測定すると必ずしも下がっていないことも多いです。 私が考える「痛みに関連する冷え」は、実は体温とは関係がないと考えています。 重要なのは「末梢循環不全(血の巡りの悪さ)」と「余分な水分貯留」です。 ヒトは全身を温かな血液が循環することで温めていますが、末梢の血の巡りが悪くなると新鮮な血液が回ってこないため手足が冷えてきます(動脈性の冷え)。 また末梢を灌流した血液が再び心臓へ返ることで新たに心臓は温かい血液を巡らせますが、末梢に血液がうっ滞するといつまでも末梢に古い血液が充満することになり冷えてきます(静脈

帯状疱疹ワクチンのご提供を開始します

みなさんこんにちは、院長の藤田です。だんだんと寒くなって参りましたが、みなさん体調崩されておりませんでしょうか。 当院ではペインクリニックを開設しているため、帯状疱疹後神経痛(PHN; post herpetic neuralgia)の患者様も多くかかられます。 PHNは、帯状疱疹の皮膚症状は落ち着いているにも関わらず、神経へのダメージが残存するため様々な疼痛症状を呈する神経障害性疼痛の一種です。神経障害性疼痛の症状には以下ようなものがあります。 ・痛覚過敏(痛覚感度以下の刺激で痛みを感じること) ・アロディニア(痛み刺激以外の刺激で痛みを感じること) ・感覚鈍麻(感覚が乏しくなること) 例えば、洋服がこすれただけで痛みが出たり、冷たい刺激を痛みに感じたりする症状が出現します。 最近では神経障害性疼痛の治療薬も発達してきており、ガイドラインも発表されています。そのため治療方法は数多くありますが、依然として難治性の疾患であることに変わりはありません。 加えて50歳以上の方の3人に1人が帯状疱疹にかかると言われているため、その予防が期待されてきました

当院リハビリテーション体制の充実化について

みなさんこんにちは、院長の藤田です。 お陰様で4月の開院以来、西新井地区を中心に数多くの患者様にご来院頂いております。現在、1300名を超える新規患者様に当院をご利用頂きました。新参クリニックにも関わらずご利用いただいた皆様に心より感謝申し上げます。これからも更に患者サービスと利便性の向上にスタッフ一同努めて参りますので、よろしくお願い申し上げます。 さて、開院以来当院のリハビリテーション室は柔道整復師によるマッサージを中心に行っておりました。この度、整形外科標榜医療機関としてより専門性の高いリハビリテーションをご提供するべくシステム・人員を刷新致しました。 2018年10月1日より理学療法士1名体制、10月15日からは理学療法士2名体制となり、新たに「運動器リハビリテーション(Ⅲ)」の施設認定を取得致しました。 更に、2018年11月1日からはリハビリ設備の拡充を行い、「運動器リハビリテーション(Ⅱ)」の施設認定を取得する予定となっております。 リハビリ室ご利用の皆様には以前より「なかなか予約が取れない」というお声も頂いておりましたが、ご利用枠

土曜日の初診再診予約に関しまして

お久しぶりの投稿となります。こんにちは、院長の藤田です。 おかげさまで当院は開院半年を迎え、新規患者登録数が1200名を突破しました!地域の皆様に支えられ、日々賑わいを見せつつあります。 さて患者様の利便性を追求するため、開院以来土曜日の初診および再診の予約枠を設けておりました。しかしながら、土曜日外来のニーズが非常に高く、予約のない患者様を来院後3時間近くお待たせする事態に繋がってしまいました。体調の優れない中、大変なご迷惑をおかけしてしまったと反省しております。 そこでより多くの患者様に当院をご利用頂くための施策として、本年11月より土曜日診療の予約枠を減らすという決断を致しました。 誠に勝手ではございますが、11月以降土曜日の予約可能枠は以下のようになります。 初診患者様:9時以降10時59分まで(30分刻み) 再診患者様:9時以降10時59分まで(15分刻み) 予約をされた患者様は、今まで通り優先的に診療させて頂きます。 混雑状況によっては、予約なしで土曜日9時に当院へ来院された患者様を、11時に再来院して頂くような対応となる可能性がござ

熱中症とその対策について

みなさんこんにちは、院長の藤田です。 少し遅くなりましたが、西日本の洪水被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。 さて、連日猛暑が続いていますね。今年熱中症で救急搬送された方は、なんと全国で2000人を超えたそうです!恐ろしい暑さですね。 今日は、熱中症とその対策について記事にしたいと思います。 日本救急医学会発行の「熱中症診療ガイドライン2015」によると、熱中症の定義は以下のようになります。 熱中症とは「暑熱環境における身体適応の 障害によって起こる状態の総称」である。すなわち 「暑熱による諸症状を呈するもの」のうちで、他の 原因疾患を除外したものを熱中症と診断する つまり、暑さによって何らかの症状(めまい、頭痛、嘔吐、だるさなど)を呈した状態で、他に症状の原因(感染症、悪性症候群、甲状腺クリーゼなど)になるものが無いものを熱中症と診断します。 症状に応じて以下のように分類されます。 Ⅰ度(応急処置と見守り) 症状:めまい、立ちくらみ、生あくび、大量の発汗、こむら返り、意識障害なし 対応:冷所での安静、体表冷却、経口的に水分とナトリウ

夏を快適に過ごす食材について

みなさんこんにちは、院長の藤田です。 かなり暑い日が続いていますね、夏バテやエアコンの効きすぎによる冷えなど、この時期は体調を崩しがちです。今日は、夏を快適に過ごす食材についてお話しします。 まずは「身体を冷やす食材」です。 暑い夏を夏バテせずに乗り切るための食材を見ていきましょう。 ・豆腐 カラダの余分な熱をとる豆腐は、古くから熱をとる食材として知られています。民間療法の中には、高熱時に豆腐湿布を用いるなども知られます。漢方でいうところの「脾」を活性化して、食物の消化を助けます。また潤いを与える効果があることから、口の渇きにもおすすめです。 ・なす なすもカラダの余分な熱を取ります。豆腐同様に「脾」の働きを助け、食欲不振や胃もたれなどを感じた時に食べると良いかもしれません。水の巡りを助けるので、むくみとりの効果もあります。「秋茄子は嫁に食わすな」という言葉がありますが、これは女性が身体を冷やして体調を崩さないように、という思いが込められているという説があります。 ・ニガウリ 苦味がカラダにこもった熱をとるので、夏のほてりや暑気あたりに効果があり

天気と痛みの関係について

みなさんこんにちは、帝都メディカルクリニック院長の藤田です。 最近、梅雨のせいでお天気が悪いですね。天気が悪いと、なぜか頭や関節が痛む、という方は少なくないのではないでしょうか。 お天気の変化によって起こる痛みを「天気痛」といいます。今日は天気痛について解説していきます。 以前は「気のせい」で片付けられていた天気痛も、最近ではそのメカニズムについて徐々に解明されつつあります。 天気痛の原因は、耳の奥にある「内耳」にあるとされています。内耳の中の三半規管という3つの骨が、身体の傾きや動きを感じ取るセンサーの働きをしています。 実はこの三半規管、気圧の変化も感知することができるようで、低気圧が近づくと脳がその危険を察知して「交感神経」を刺激します。 交感神経は、本来は身体を興奮させ危険から逃げ出す時に使われる神経です(英語では"fight or flight"、つまり”戦うか逃げるか”に使われる神経)。 この交感神経の刺激が痛覚を刺激して、痛みを引き起こします。 つまり、 「天気が悪い(気圧が低い)」 ↓ 「三半規管が気圧を感じる」 ↓ 「脳へ情報が

アスレチックトレーニングメニュー追加

みなさんこんにちは、院長の藤田です。 当院は「運動へのハードルを劇的に下げる」をモットーにリハビリ室を運営しています。 開院以来、疾患治療のためだけに行なっていたリハビリテーションメニューを「全ての方に運動をして頂きたい!」という思いから自費診療扱いで解放することにいたしました。 今後は、全ての患者様、あるいは専門的なトレーニングを希望する全ての方に、Power plateを用いたメニューをご提供することができるようになります。 保険診療ではございませんので自己負担となりますが、1回1080円(税込)というリーズナブルな価格設定でご提供することとしました。 一般的なジムで運動する場合、ご自身でメニューを考えなければならず、継続するのも困難になることもしばしばですが、当院のアスレチックトレーニングでは必ずご利用者様と1:1になるようにトレーナーを配置しておりますので、それぞれに合った運動メニューをご提案できます。また週に2回通っても1月にかかる料金は1万円未満ですので、お財布にも優しいメニューであると言えます。 現在初回のご利用に限り、500円でご

硬膜外ブロックについて

みなさんこんにちは、院長の藤田です。 本日は先日予告した通り、硬膜外ブロック(硬膜外麻酔)についてお話していきます。 脊椎(背骨)の中には、神経の束(脊髄)が走っており、そこから左右に脊髄神経が出ています。脊髄と脊髄神経は硬膜・くも膜・軟膜という3枚の膜に包まれておりその内側には脳脊髄液と呼ばれる液体で満たされています。 椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などにより、脊髄や脊髄神経が圧迫を受けるとその刺激が脊髄を通って脳にまで伝わり、痛みとして認知されます。 患者様が感じる痛みとしては、圧迫されている箇所である腰痛の他に、圧迫された神経の支配する範囲に痛みを感じます。例えば、腰痛+お尻の痛みなどです(圧迫されている箇所により症状は様々です)。 硬膜外ブロックは、脊髄を包む3枚の膜の外側のスペース(硬膜外腔)にまで針を進めて、局所麻酔薬を注入します。そうすることで、ダメージを受けて活性化した神経の活動を抑え痛みをとります。1回の硬膜外ブロックで症状が完全になくなることもありますが、より効果を出すために何度かブロックを受けて頂くこともあります。 硬膜外ブロ

院内内装について その2

みなさんこんにちは、帝都メディカルクリニック院長の藤田です。 院内設備についての続きです。 当院には最新型の超音波機器を備えております。放射線被曝の全くない超音波を使った検査で、安全にそして詳細に身体の状態を評価することができます。 特に超音波検査が得意としているのが、筋肉・筋膜・神経・関節です。 筋肉のコリについても、超音波機器を通すことで、視覚的に評価することが可能となりました。筋肉のコリ(筋硬結といいます)は、超音波検査では筋肉の中に白っぽい重なった帯のように映ってきます。こちらに対して局所麻酔薬や生理食塩水を注入していくことで、コリをほぐす事ができます。 コリがほぐれる事で、痛み自体が減るのはもちろん、新たな痛みが生じづらくなる筋肉となりますのでおすすめです。 また、当院はリハビリテーションに大変力を入れています。 運動療法をしていく事で、筋力増強や関節の可動域が広がり、新たな痛みが出づらくなる身体作りをしています。 週2回程度、数ヶ月繰り返していく事で、どんどん身体が変わっていくのを実感して頂けると思います。 実際に体験されてみたい方は