「大仏のつくりかた」2回の自由研究会を終えて

ものづくりにおいて、複製の効率化を目的とするだけではなく、素材の置換え、一定の完成度を実現するためなど、型をつくるという概念は古くから多用されています。 「型」を広義に捉えれば、「版」「治具」などもそのひとつといえるかもしれません。 それはモノをつくるための「情報整理」「情報固定化」の要でもあり、要素の「転写」や「伝播」を手助けするものでもありますが、今日それらの多くはモノ、コトを問わず、コンピュータテクノロジーによって、型そのものが見えにくい(現実空間に実体を持たない)ものにも変容しています。 造形における型づくりに着目してみると、そこにはいくつもの難関があります。 「抜勾配」(ぬきこうばい・ぬけこうばい)もそういった要素のひとつと捉えることができますが、それをクリアしていくプロセスをモノがつくられる過程の中に埋没した創意工夫の象徴として掘り起こし、そこを起点とした考察を行ってみると、それまで見えなかったものが浮かび上がってくることが多くあります。 そういったイメージ喚起に繋がる思考活動として、ちょっと立ち止まって「ゼロから考えてみる」自由研究