第9回.経営者、担当者とコンサルタントの違い:(非常勤)取締役とは何が違うか

第9回.経営者、担当者とコンサルタントの違い:(非常勤)取締役とは何が違うか 2020.1.2 ・経営者(役員、管理者)とコンサルタントの違いとは コンサルタントはあくまで、外部から見て、決断(決定)のための選択肢を提供するものといってよいでしょう。 コンサルティングをしていると、いわゆる経営やプロジェクトのマネジメントそのものに対して、その具体的なやり方やアドバイスだけでなく、判断を求められることも多々あります。いろいろなケースや事例を出すのが本来のコンサルタントの仕事だと筆者は考えていますが、もう一歩踏み込んだ判断が必要なことも実際は多く、また当事者としては、明確な答えをほしいところからきていると思われます。 この場合、二者択一的な判断、決断を要求される場合、それまでに得られている情報だけで十分かどうかということが問題になります。経営的な判断や人事的な判断には通常立ち入らない(いれない)のは理由があり、判断のための重要材料が欠落している場合が多いからともいえます。例えば部外者には言えない事柄が、結構判断のキーになることは多々あります。 本気で

第3回:コンサルタントの収入と副業、複業化

コンサルタントは一体いくら稼げるか?これは多くのひとにとって、最大の関心事の一つです。もちろん、それには基本給という概念がないので、ピンからキリまでというのが正解ですが、横からみていると、一応の基準があるというのも正解です。それについて出来るだけ具体的に述べていきましょう。 その前に、収入についてはこう考えるという志が大切です。独立してコンサルになると年収はサラリーマン時代と同じレベルあればOKとするのではなく、最低でもサラリーマン時代の2倍は狙ってください。うまくいけば3倍以上が目標となります。これはなぜかという話を先にしますが、この考え方の基本は独立や自営する場合の時間単価の考え方となってきます。 ・サラリーマン時代は仕事分の収入を得ていないのが普通 サラリーマンは、特殊な個人契約でない限り、会社の給料は仕事の中身に関係なく年齢やキャリアに伴う、横並びの傾向があります。さらに、仕事の内容に比べて給料への配分(労働配分率)としては高級な仕事(ホワイト)をしているほうが低いのです。ここでは、個人である従業員の稼ぎと、その分配の結果である給料の問題

第7回.コンサルタントの営業活動とは何か?まずはお客とはだれか?

世の中には既存製品を売る、拡販するという営業技術、マーケテング技術については多くの成書があり、またネット上でもいろいろな実践事例、ノウハウを含めてあふれているといってよいのです。ではこれらが、コンサルタントの営業活動につながるかというと、それははなはだ疑問となります。なぜかというと、売り物がブツとかカタログの製品やサービスという明確なもの(イメージ)とは程遠いからです。 コンサル業を開業した時にはもちろん、顧客はおりません。しかし何となく(潜在的に)顧客はいるはずである、それにはお客にPRがたりないからだと考えてしまいます。そこで、一般の営業マニュアル通りに、それにはさまざまな発信を多数行う(足でかせぐ、パンフレットをばらまく、なんでも宣伝になることには顔を出す・・・)ことであるという、教科書的な方法論を片っ端からためすところから始まりました。 もちろん全部がそのとおりに一筋縄ではいかないことはもちろんです。そのうちに何とか顧客がみつかり、コンサル業も軌道にのることになりますが、それらの初期の経験を通じて気が付いたことなどをこれから始める意思があ

第6回.コンサルタントに資格は必要か?あったほうがよい資格はあるのか?

コンサルタントに資格は必要なのか、というのが本日の主題です。結論的に言えばもちろん資格があったほうがよいともいえるし、場合によっては資格はあえてないほうが自由にできるという面もあります。ただ資格を得る過程で頭の中の雑然としていた知識の整理が出来ること、さらなる情報収集用のアンテナ効果の面は大いにあるようです。ここではそのへんを筆者の経験上の話として整理してみます。 コンサルタントという仕事は、これまでにも説明しているように「顧客と協議」しながら顧客が満足すれば「価値が生じる」ので、開業するとき必要な資格は特にいらないのが正解です。しかし客から見てこいつは何者なのかという疑問にまずは答えることも必要な場合もあります。また企業に属していたサラリーマンがコンサルとして起業した時に、名刺の肩書が何にもないのはさみしいと感じる人も多いと思います。 一般的にはいわゆる資格は数多く、一説には日本でとれる資格の数は3000以上、そのうち国家資格といわれるだけでも1200程度?といわれています。その中で資格として技術者にとって割となじみがあるのは下記にグループ分け

第5回.コンサルタントの勉強をしないでコンサルタントになる方法

一般にコンサルタントになるには、何らかの勉強が必要と考えていらっしゃる方は多いと思います。本連載ではそれはちょっと違うぞ、コンサルテイングを専門分野の1種ではなく、語源の通り協議の仕方という視点で話を進めて、ほんとにコンサルになる勉強はいらないのか?MBAは不要なのか?コンサル会社への転職経験は不要なのか、そのあたりを一度整理してみましょう。 ・コンサルは教えることでなく一緒に考え、ヒントをアドバイスすること それはそれで、個人でコンサルタントになるためには最低でもMBAを取得するとか、コンサル会社に一度勤めてから独立しようとか思う方もいらっしゃると思います。もちろんそのようないわゆるキャリアップ経験が摘める方はそれに越したことはありません。これらの経験は自分の経験を整理して、顧客の視点に加えて、自分の視点を拡げ、それらを体系化して示すことにつながる大変貴重なポイントにもなりえます。 筆者自身はコンサルに転出する前に、複数の大学のMBA講座のMOT講義を依頼されて社会人学生用に自分自身のすなわち新規事業展開のお客に対する先生の役割を果たしました。

第4回.再雇用を選ばないサラリーマン技術者の卒業の仕方いろいろ

いずれ組織から卒業し、再雇用ではなくて、自立していくための考え方を今一度整理してみましょう。技術者の自立の一つの例、またアナロジーとして、ベンチャー企業の起業と運営の話を少ししましょう。基本的には技術者が経営者として自立する一番わかりやすい方法論がベンチャー起業ということになるからです。 マスコミなどではハイリスク・ハイリターンを狙った独立ベンチャー企業の成功=IPO(株式の市場公開)というパターンの図式が一般的ですが、実は世の中には、その他やり方でベンチャー企業(起業)を成功させるというパターンも数多く存在します。それは、既存の組織(例えば大企業、中堅企業など)とうまく連携するというパターンです。 ・個人、小さな組織体の価値とはリスクを最小化してチャンスをとれること ベンチャー企業の存在価値は小さい組織だからこそ出来ることをやるという発想です。だからこそ既存の企業との差異が明確で連携ができます、すなわち既存の大きな組織体を持つ企業の課題に対する解決策を提供するものとなります。これらの内容と課題を大きな組織内に勤めているとき(サラリーマン時代)に

第3回:コンサルタントの収入と副業、複業化

コンサルタントは一体いくら稼げるか?これは多くのひとにとって、最大の関心事の一つです。もちろん、それには基本給という概念がないので、ピンからキリまでというのが正解ですが、横からみていると、一応の基準があるというのも正解です。それについて出来るだけ具体的に述べていきましょう。 その前に、収入についてはこう考えるという志が大切です。独立してコンサルになると年収はサラリーマン時代と同じレベルあればOKとするのではなく、最低でもサラリーマン時代の2倍は狙ってください。うまくいけば3倍以上が目標となります。これはなぜかという話を先にしますが、この考え方の基本は独立や自営する場合の時間単価の考え方となってきます。 ・サラリーマン時代は仕事分の収入を得ていないのが普通 サラリーマンは、特殊な個人契約でない限り、会社の給料は仕事の中身に関係なく年齢やキャリアに伴う、横並びの傾向があります。さらに、仕事の内容に比べて給料への配分(労働配分率)としては高級な仕事(ホワイト)をしているほうが低いのです。ここでは、個人である従業員の稼ぎと、その分配の結果である給料の問題

第2回:コンサルタントを志す技術者のための基本としての自立、自営のための考え方

人間はいろいろな方向を向いて仕事をすることができますが、夢と可能性を重視すれば楽観的に仕事を進めることができます。「できない理由を探す」のではなく「できる理由を探す」ことで新しい道が拓けてきます。ここで大切なのは、定年になって会社を追い出されるからコンサルにでもなるかではなく、コンサルとして、本気で社会の役に立つという姿勢が大切なのです。 世の中で大切なことのひとつは、不良資産を作らないことです。これは言葉を換えると、おもしろくないことを中途半端にやらないことです。また、自分の価値を考えて組織体制の中で棚卸しをすることです。きちんと自分の資産の価値を棚卸しをしながら不確定なものに挑戦して勝ち抜き、自立・自律する経験を持つことです。ぜひ、チャレンジしてみてください。そうしないとすぐ社会に価値がない不良資産がたまってしまいます。個人を一つの事業体と仮定すると、大切なことは「強み」と「価値」の発見、自分のキャリアの棚卸しからはじめるのが第一です。そして、最後は自分のロードマップ、マイルストンとアクションプランの作成につなげていきましょう。 ・ホワイトの

「技術者がコンサルタント・自営業になる実践方法」人生100年時代の選択肢・・・生涯のライフデザインをそろそろ考えましょう!

第0回:はじめに:連載に当たって:自分の生涯のライフデザインを考えること! 人の生き方はさまざまです。これが正解といういうものはありません。いろいろな生き方があってかまわないし、多様性もあるから面白いのです。それを前提に、コンサルタントという生き方をたまたましている立場で、技術者の選択肢として生涯のライフデザインを考え見直して整理したのが本連載です。 ・技術者の選択肢 世の中にはコンサルタントという職業が存在します。この職業は特に資格が必要なわけでなく先生と呼ばれ、自分の都合である程度自由な仕事も可能です。また通常はお客に雇われ、主が接待するところを、逆に接待されるという変わった仕事といえます。また費用(収入)としての、時間レートも自由に設定でき、場合によっては弁護士や会計士というれっきとした国家資格の士族よりも高額の報酬を得ることも可能であり、そのようなコンサルタントも多数存在しています。 ただ、お客に何らかの価値がないと、すぐに仕事は無くなり、継続的な仕事はこなくなるというリスクも抱えているのはもちろんです。だれでもリスクはとりたくない、でも

第1回:コンサルタントの仕事とは・・・コンサルとは何か、何をするかを整理すると

まずは「コンサルタントという仕事の内容」について大雑把に整理しておきましょう。そしてその中で技術系の人々に向く、これまでに実績がある内容を整理してみます。それによって何をコンサルするかということが明確になると思われます。 ・コンサルティングとは そもそもコンサルティングとは何かを一般的な意味で明確化しておきましょう。コンサルタントとはコンサルティングを行う人のことをいうのですが、そのほかにその行為をコンサルテーションなどともいいます。日本語でよい言い方はないので「コンサルティング」とカタカナ言葉が普通です。もともとコンサルタントの語源は、ラテン語「コンシリアーリウス consiliarius」から来ているとされ、その意味は「協議する」で、「意見を交わし合う行為」を指すのだそうです。 すなわち特定分野において専門的知識や経験を有し,顧客の持込む問題に対してさまざまな視点の協議をする、すなわち助言を提供したり相談に乗ること職業とする人ということです。これは結構重要な定義で、一方的に教えたり、単なるアドバイス(助言)をすることと異なるのです。技術者出身