「祇園あきしの」たより No.21 2019年10月29日号 女将の祇園日記

秋の訪れを紅葉の色づきとともに少しずつ感じる頃となりました。 10月22日には即位礼正殿の儀の一連の行事が厳粛に挙行されました。国民の一人としてこころからお慶び申し上げます。 天皇陛下が令和の時代の始まりを世界に向けて宣明され、これからも明るく平和な日本であることを祈るばかりです。 また、ラグビーワールドカップ2019日本代表の活躍には感動しましたね。にわかラグビーファンの私は、トンガ・ニュージーランド・南アフリカ等、さまざまな国出身の選手が日本代表チームとして正々堂々と戦ってくれる凛々しい姿に、世界で戦う日本企業の姿が重なりました。 20年以上前、何の後ろ盾もなく世界市場へ進出する日本企業は、叩かれてもたたかれても這い上がり、決してあきらめず、血のにじむような努力と実直に一歩ずつ前に進む姿で、やがて今日のようなグローバル企業へと成長を遂げたのだろうと思います。 働き方改革という言葉のない時代、ラガーマンのようにひたすら目標に向かって邁進する、今日の日本があるのは世界で戦ってきた日本企業の皆さんのおかげと、企業とスポーツと、形は違えどひたむきにが

「祇園あきしの」たより No.20 2019年9月24日号 女将の祇園日記

10月は、八百万(やおよろず)の神々が出雲大社に集まり、他の地では神様が不在になるため「神無月」という、と云われています。「無」は水無月の「無」と同じく「の」の意、「神の月」「神祭りの月」だそうです。祇園あきしのにも、お客様と云う名の神様がたくさんお越しくださり、29年目が始まりました。 創業当時、できるだけたくさんのお客様に、お越しいただいて、繁盛したいということばかり考えていました。どうしたら来ていただけるだろうと、自分なりに考え、様々に努力してきました。そのうち気が付きました。「たくさん」のお客様はいないんだということ、1人ひとりのお客様の結果が「たくさん」なんだということに。 京都には小さくとも世界から信頼され、尊敬される企業がいくつもあります。そこにしか作れないもの、そこにしかないもの、そこでしか味わえない…おもてなし…があるからです。1人ひとりのお客様と対峙し、その方のため、その方が気持ちよい時間、空間を提供することの積み重ねでしかないんだと、悟りました。日々の愚直な努力、誠実な心が芯となってそのお店を形づくる、基本のあいさつや掃除と

「祇園あきしの」たより No.19 2019年8月27日号 女将の祇園日記

大文字の送り火が過ぎると、早いもので、もう9月....1年の三分の二を終えてしまいました。 今年のお盆は、令和にふさわしく、中西進先生に、お出まし頂き、祇園あきしのの「令和元年」となりました。光栄な事と存じます。 おかげ様で弊店も9月18日で28周年を迎えさせて頂きます。 これまでお客様には、もっぱら教えて頂く側でしたが、最近はいろいろ相談をお受けすることも増えました。これも歳月の流れかと、深い感慨を持ちます。多くの方々とご一緒できます事に、心より感謝申し上げます。 「あきしの会」ゴルフコンペも、第30回を迎え、いつものように笑顔あふれる会となります事と存じます。 また、日本勢として42年ぶりに海外メジャーを制したのは若い渋野日向子プロでした。二十歳のスマイル・シンデレラが苦しい時に見せる笑顔は、私が創業間もない頃に無理矢理創った笑顔(苦笑)を思えば、なんと偉いんだろうとつくづく感心します。若さとは、なんとはつらつとしたエネルギーに満ち溢れていることでしょう。若い方の活躍を目にするたび、まぶしい光に包まれるようです。先週はご縁をいただいている

「祇園あきしの」たより No.18 2019年7月30日号 女将の祇園日記

先日、祇園花見小路の真ん中で大火があり、五軒も被災されました。心よりお見舞申し上げます。 なかでも「吉うた」さんは「祇園小唄」発祥のお茶屋さんで本当に残念です。一日も早い復旧を祈念申し上げます。 さて、令和元年7月から、京都モーニングロータリーの会長を拝命しましたが、いきなり(笑)初日1日から4日連続で、あちこちのロータリーの例会に出席させて頂きました。他のクラブ様で、祝辞を述べたりすることは、初めての経験で、ほんとうに冷汗と緊張の連続で、女将の心臓は毛が生えてるやろう…と笑われつつ、目まぐるしい日々を送っています。 また、京都ロータリー様では、96歳になられる裏千家の千玄室様のお姿に、とても感動いたしました…前向きで背筋をシャンと伸ばしたそのお姿は、何かを見据えた生き方が、大宗匠様のエネルギーになっているのだという事を、肌で感じることができました。 多くの公職を持っておられる経営者のみなさんは、一体どのようにして、会社経営との時間をやりくりしておられるのでしょう。 日々連絡の入る会合に、できる限りの都合をつけて駆けつける私は、このたび身を以て痛

「祇園あきしの」たより No.17 2019年6月25日号 女将の祇園日記

先週は山形・新潟で大きな地震がありました。被災された方に心からお見舞い申し上げます。余震にくれぐれもお気を付けくださいませ。 七月「祇園祭」が始まると京都は夏本番を迎えます。 別名「鱧祭り」と呼ばれる様に、祇園祭には「鱧」は欠かせない食材です。 「欠かせないもの」。これはどんな場面、状況でもあります。経営者にとっては経営の現場にいることはもちろん大切ですが、大きく成長する過程では、組織をまわし続けるために権限委譲する、ある程度まかせてしまうことが必要となります。 私も1年に一度は充電のために海外に出かけていますが、その間私がいなくても店がまわるように人を育てておかねばならないと考えるようになりました。「欠かせない人」にならなければならないと思う一方で、どうか従業員自身が経営者の意識をもって店を切り盛りしてほしいという願いもあります。 一見矛盾するこの心のうちは弱いからなのかしらと、経営者や幹部社員との会話の中、ロータリーの会合などで方向性のヒントを得ることが多く、やはり外の風にあたることは大切だと有り難く思っています。7月から京都モーニングロー