呑みながら思ふ、叔父の氣配と2020 意識の旅

一般的に朝から晩までアルコールを飲んでても咎められないのは今日までだよね? 別に呑みたかったら呑むんだけど、そういうことじゃなくて。僕は数年前に一度痛風になってしまったから、あの痛みや不具合を味わいたくないんだよね。そしてそれより、今後の人生において、お酒を飲めなくなってしまう身体になるのを避けたいんだ。 ちょうど去年、お酒が大好きだった叔父が70代後半で亡くなってしまった。僕の音楽業界に入るきっかけを作ってくれた人。あんなに呑むのが好きで、いつもカツオの刺身にニンニクをたっぷりと擦り下ろし、晩酌してはまた外に呑みに繰り出すような人だったのに。晩年はお酒だけでなく食べ物も自由に摂取できなかったようだ。 あんまり一緒に呑んだことがなかったのだが、呑めなくなってからも、呑むのが好きな僕に対して毎度ワインやらビールやらをお土産で持たせてくれるような、人にものすごく氣を遣う人だった。通夜には、遥々青森から駆けつけてくださったご友人がいて、初めて会った僕は、その彼と氣持ち良くお酒を交わすことができた。 あの氣配り叔父さんのことだ、間違いなく100%自分のた

だって、オレは自由なのだから

このホームページおよびブログを構築して、一年経とうとしているが、全然活用できてなかった。 今日、ちょうど2019年大晦日なので、来年に向けて今日からこのブログに想いを吐き出していこうと思う。 出来るだけパーソナルな、あまりお客さんを意識しない世界観を作りたいので、文体も敢えて「です、ます」調ではなく「である」調でいこうと思う。 …のである。 今まで、余白が少ないTwitter以外では、嫌われたくない精神が強かったため、決して失礼のないよう丁寧な言葉使いをしていた。 もちろん悪いことだとは思わないが、言葉の力はすごいもんで、「使ってるとそうなってしまう」ことが往々にしてある。 要は僕の場合、嫌われたくないマインドが、いつのまにか忖度に近くなって自分の世界をぼやかしてしまってるのではないかと危惧し、このような決断に至った。「世界」のない発信者ほど意味のないものはないからだ。 なんか、自分のために書いてみたいのだ。 とか言っておいて、突然丁寧な言葉になってるかもしれないが、そうしたかったらそうさせてもらう。 別にいいだろ。 だって、オレは自由なのだから

第40話「especial love」by 種市 弦

曲作りが趣味なんで、僕には未発表曲が山ほどあるわけで。 決してネタがなくなって来たわけではないのですがw、今回も古いアルバムから1曲。 放送された時の季節にぴったりの千宝美ちゃんの軽やかな佇まいにマッチングさせて選曲してみました。 過去の曲をセルフカバーすると氣付くことが多々あります。 放送内でも話してる通り、僕は15年くらい前に歌い方を意識的に変えたんですね。 「いい歳なんだからいい歳風に歌おう」って。 キーを低めに設定して、落ち着いて歌えるようにしたり、自分の声量のなさを認めてサウンドの音量レベルを下げてみたり。実際体力も落ちたのかなとも思いますが、と同時にマインド的な「力み」が外れたのかなと思えます。 その証拠に、自分のやりたいことに対しては素直に練習したり研究したりむしろ情熱的にもなれました。もちろん、この考え方が皆に当てはまる正しい修正法だと言ってるわけではありませんが、とにかく人は変化するものです。 人だけじゃないですね。 僕達は本当に激動の時代に立ってるわけですが、めまぐるしい環境の変化に水のように柔軟に対応していけることが、生命体

第39話「虹のむこう」by 千宝美

千宝美ちゃんが歌ってくれた「虹のむこう」に託された「落ち込んだりうまくいかない日が続いても、必ずその雨は上がって虹のむこうに進んでいける」という哲学。僕も普通にそう信じて生きています。 結局ポジティブ思考か否かという違いだけだと思うのですが、僕はお花畑と言われようが、そっち側にフォーカスし続けていくことに意味があると直感しています。 少し話は飛躍しますが、例えば「歳だから..、主婦だから..、お金がないから..、今までの歴史がそうだから..」って自分で勝手に制限してしまうと、その先は閉ざされてしまうもので、まず自分自身の中に希望の光を灯すっていうことが最も大切なわけです。 そしてその前に自分の希望はいったい何なのかっていうことを明確にする事もとても大事ですね。 それにしても、本当に嫌味のない千宝美ちゃんのスーパーポジティブなバイブレーションに包まれた収録スタジオ。 こんな時代から見た虹のむこうに、とびっきりワクワクする新時代の可能性を改めて感じさせてもらいました。 これからもずっと「歌って踊って笑ってポン」で生きて行こうと思います。

第37話「Your Song(Elton John)」by 蘭然

蘭然さんをお迎えしての36話は、本当に多くの人が耳にしてるであろう名曲中の名曲、エルトンジョンの「Your Song」をお送りしました。 とはいえ、スタンダード過ぎて僕もあまり曲の内容を把握していませんでした。 「僕があなたに作った曲を皆に自慢して〜」っていう、本当に可愛い意味のある曲だったんですね。 最近、すごく感じてること。当たり前っちゃあ当たりの話なんですが、近頃の僕は、作者の想いが純粋に投影されてる作品にしか強く心が震えません。 もちろんそれ以外が悪いわけでもなく、どんな形でも音楽は楽しめますが。やっぱり人は情報に作用されますから、「それが実話だ」とか「実は実話じゃない」とか、そこも含めて作品なわけです。 僕も情報には大きく影響されやすいタイプなんで、やっぱり作者の実話であることが、感動する大きさに影響してしまいます。 昔だったら、「皆に通じるワード」だったり、「時期や、世論」を意識したりして物を創っていましたが、本当にそこに興味がなくなり、逆に、よりそういった「目」を意識せずにいかに作品創りできるかが、これからの僕に重要な時代に合った価

第36話「指輪kanpaiなう」by 種市 弦

「黒人音楽にすごく影響を受けて育ってきた鍵盤弾き語り歌手」ということで共感する想いが強く話が盛り上がりましたが、福冨さんの仰っていた「踊りたくなる鍵盤演奏」について少し。 僕は今だに譜面も読めず、キーもボタン一つで転調して演奏するような、アカデミックとは真逆なピアノをヘーキな顔して人前で演奏させてもらっていますw。 音楽一族だったので家に生ピアノがあるのはもちろん、両親とも僕なんかより読譜のリテラシーが備わっていて、何度も何度もしっかり理論を勉強しろと言われ育ってきました。が、僕は音符に限らず文字さえ読むのに極端に時間がかかる体質で、と同時に音感が普通より良かったので、習得するのに「聴いて真似する」方が圧倒的に早く、読譜を断念したままついにここまで来てしまったわけです。 そんなわけで、本物の鍵盤演奏家の方々とは確実に違う力量なのは承知ですが、元ダンス少年だった僕にしかできない鍵盤演奏で自分の世界を作っていくのも悪くないかなと開き直って表現してるしだいであります。 今回の演奏曲は、そんなダンスピアノ??を生かした僕の「指輪 kanpaiなう」。 歌

第34話「君がそばにいれば」 by 福冨英明

福冨英明さんとはかれこれ20年くらいのお付き合いになりますが、なんと言っても僕らは「男性シンガーソングライター(鍵盤弾き)」という雑だが間違いないククリにピッタリ収まる、共感を得ずにはいられない同志なわけであります。やはり、そこについての話で終始盛り上がりましたが、僕にとって決して外せない人生のテーマ「作詞&作曲」という大きなポイントについて話せたのはすごく充実した時間でした。 両方を自分一人で決定するという作業は、「自分好き」にとっては、自分の主張を自分の好きなように表現できる最高の快楽なんですよね。もちろん多くの人に、もしくは歌に込めた対象者に、わかってもらえれば本望ですが、たとえ誰にもわかってもらえなくてもそれでも全然幸せなんですね。 自分の思ってることを自分の好きなようにアウトプットできる時にこそ、健全な精神が育成されるんだなと強く感じます。 それにね、メロディにピッタリ合う言葉を厳選すると(逆もあり)、最も最適な言葉が落ちてくるんですよ。だから楽っていうか…。 やっぱり「作詞作曲」って難しく考えてするもんじゃなく、ただ無心になって「口か

第33話 「Joyful, Joyful(Ludwig van Beethoven)」by VOJA-tension

VOJA-tensionの皆さんが選曲してくださった「Joyful Joyful」は、1993年に放映されたウーピー・ゴールドバーグ主演映画「天使にラブ・ソングを2」でパフォーマンスされたヴァージョン。正直言ってティーンズだった僕からしてもその子供騙しなストーリーは古典的で陳腐な内容の映画だったのを覚えてますが、それでも僕は涙しました。なぜなら、物語最後にローリン・ヒルが中心になって歌い上げる「アフリカナイズされたベートーヴェンの喜びの歌」が本当に最高だったからです。それだけで涙できるほど最高に心を震わされるテンション&ボイシングのピアノとローリン・ヒルの歌唱力で引っ張られるオープニング。この時点で琴線に触れ涙したわけですが、徐々に盛り上がって最高の境地に至らせるアレンジがまた素晴らしいんです。当時流行ってたジャネット・ジャクソンやらノーティー・バイネイチャーやらのフレーズが良い意味で軽薄にサンプリング風生演奏されてるコーナーでは「アメリカンエンターテイメントって素晴らしい!」と平たく感動して中休み。最後は大合唱でまさに「天」と直結してるのをスク

第31話「kiss」by 種市 弦

はじめに拝聴した蘭華さんの音資料は「メランコリック」というPVで、昭和育ちの僕の幼少期に描いていた大人の哀愁そのものといった感じの世界でした。曲調も然ることながら、ハダけた背中で横たわる蘭華さんの衝撃映像を観て、この方と僕はいったいどう絡めるのだろうかwと頭を悩ませたあげく、僕の楽曲の中でも最も艶めいた解釈をされるであろう楽曲「kiss」を選ばせていただいたわけであります。蘭華さんは実際お会いしてみると、とてもサバサバした方で僕の余計な心配は蛇足に終わり、同じフロントマンとしての悩みや展望を有意義に打ち解けてお話しさせていただきました。 ところで、どんなアーティストにも、わりと軽々しく登場する「キス」というワード。ラブソンガーの僕の作品にも頻繁に登場しますが、タイトルにまでする曲中のワードを改めて深く考察するのは作者の常でもあります。 僕たち人間は、恋愛対象者にだけでなく、家族や愛するペットにも本能的に口付けしたくなりますが、嫌いな対象物には絶対口付けしたくないものですよね。 「汚い も 清潔 も思い込みの範疇」なのはわかってはいるんだけど、他人

第30話 「薔薇色のブルース」by 蘭華

ゲストの蘭華さんは、様々な時代のジャンルを切り取ってポップスと融合させる楽曲を作られるシンガーソングライター。そういった意味では僕の日頃の制作スタンスと変わらないわけですが、今回彼女が選曲してくださったオリジナル曲には、僕の幼少期の音楽史と切っても切り離せない「ブルース」というワードが入っていました。無論、僕の中にあるそれを表現したセッションとなったわけですが、そんな中、彼女の中にある「ブルース」と僕の「ブルース」ひいては世間の人が思う「ブルース」…皆違うんだなと感じながらお話しさせてもらいました。 「ことば」というのは一種のジャンル分けですよね。自分や相手の中に分類化して落とし込むこと。 僕たちにはそれぞれに経験して得た意味に違いがあり、また「ことば」の居場所、置き場所によっても変わってくるわけです。 そしてまた、音楽にはその「ことば」に込めた意味合いを何乗にもして表現することができるもんですから、僕みたいな自分の意見が一番正しいとしか思えない言霊マニアにとっては、永遠にやめられない表現手段なのだなと。つくづく実感した音楽会となりました。

第29話 「美しい君のために」by 種市 弦

クロマチックハーモニカ奏者のマツモニカさんをお迎えしての後編。 25年前、当時サウンドプロデューサーだった故・佐藤博さんのキラキラしたシンセハーモニカが散りばめられたアレンジを想い出し、僕のデビュー曲「美しい君のために」を選曲しました。かれこれ15年以上は歌ってない楽曲で、この先もう歌うことはないかなと思っていた楽曲だったのですが、そんなのを引っ張り出してイイトコチョイスできるのもこの番組の醍醐味でもあります。 17歳だった僕は「歌手になりたい奴など山ほどいるから郵送したデモテープは聴かれずに捨てられるのが鉄則だ」という噂を強く信じていたので、後に所属することになる音楽プロダクションの社長に会ってもらえるようナケナシのコネクションを駆使してアポイントを獲得しました。 渾身の3曲入りカセットテープを社長様に直接手渡し、ついに訪れた無言の直談判。 目の前で聴いてもらうのは僕のたっての希望だったのだけれど、下を向いたまま黙って重苦しいバイブスを放ってる社長が目に入るたびに、本当に息が詰まる思いだった事も懐かしく思い出せます。 ところが3曲目の「美しい君