ヴァイオリン・レッスンでのフォルマシオン・ミュジカル

ヴァイオリン指導者のためのフォルマシオン・ミュジカルのワークショップに参加して来ました。 皆さまはフォルマシオン・ミュジカルという言葉を聞いたことがおありでしょうか? フォルマシオン・ミュジカルとは「音楽の養成」という意味のフランス語で、フランスの文化省が1978年に制定した音楽教育システムです。 フォルマシオン・ミュジカルでは、いわゆる「ソルフェージュ」「聴音」「音楽理論」「音楽史」「楽曲分析」「即興」といった内容を個別の教科で学ぶのではなく、実際の音楽作品に様々な角度からアプローチして、総合的で実践的な音楽力を身に着けていきます。 自分が演奏する楽器のことや曲しか知らない、という演奏者が多くなったため、様々な楽器や異なるジャンルの音楽についても幅広く知ることが出来て、演奏者としても、また良い耳を持った聴衆としても育つことが出来る教育プログラムが作られたようです。 フォルマシオン・ミュジカルの授業は3歳からスタートするようですが、子ども向けのテキストには、作曲者の肖像画やその国の風景、民族衣装や食べ物なども登場して、自然に音楽に親しめる工夫が満

バイオリンで奏でるG線上のアリア

「先生!うちの子に弾けるバイオリン用のG線上のアリアの楽譜はありますか!?」 お正月気分も一段落しレッスンを開始した頃、バイオリンの生徒さんのお母様から切羽詰まったご連絡をいただきました。 生徒さんのお祖父様は常日頃から「私の葬儀では孫にG線上のアリアを弾いてほしい」と仰っていたそうなのですが、急に倒れて危篤状態に陥ったとのこと。 これはもう...と、ご家族も覚悟を決められたご様子でした。 最近はバイオリンをテーマにしたドラマにも取り上げられ、人気が一層高まったG線上のアリアですが、どこか優美な響きのこのタイトルは何を意味しているのでしょうか? この曲はバッハの作曲した管弦楽組曲第3番の中の第2曲「アリア(エア)」を、ヴァイオリニストのウィルへルミがピアノ伴奏付きのヴァイオリン独奏用に編曲したもので、ヴァイオリンの4本の弦のうち一番低い弦、G線だけで演奏できるようになっているため、G線上のアリアとして広く親しまれるようになりました。 移ろいゆくハーモニーの上を滑るように流れる美しいメロディーは心に沁み入るものがあります。 以前にも別の生徒さんがお

お年玉と楽器

一月も半ばを過ぎ、だんだんとレッスンも普段のペースに戻って来ました。 小さい生徒さんたちはお年玉ももらえ、楽しい冬休みだったようです。 お年玉をどのように使うかも人それぞれで、「ほぼ使っちゃった!」と豪語する子から「全部お母さんに渡します」という子までいろいろ。 中には「アップルカードでもらってゲームや音楽のコンテンツを買います」という男の子も!やはり多数派は貯金でしょうか。 バイオリンをいよいよフルサイズにするという時、「今まで貯めてきたお年玉で買います」という生徒さんは結構いらっしゃいます。私もそうして弓を買う資金に充てたことがありました。 現在、当教室で使用している教室内レンタル楽器のビオラも、私のいとこがオーケストラ部に入部する際に、お年玉貯金で購入したもの。彼女は現在は演奏ができないため、教室で使わせていただいています。子供の頃から大学生になるまで、コツコツと貯めた大切なお金で手に入れたビオラだと思うと、大事に使わなければという思いがより一層強くなります。 当教室では楽器選びのお手伝いもさせていただいていますが、大事なお金で購入するバイ

楽譜は永久に増えていく!

あけましておめでとうございます。 皆さまは良いお正月を過ごされましたでしょうか? 私は年末の忙しさから解放されたお正月に、溜まりに溜まった未整理の楽譜をなんとかするぞ~‼と意気込んでいたのですが…しかし。お正月というのもそれなりにやることが多く、(おせちを食べたり初詣に行ったり寝坊したり)「楽譜の前にまずは部屋の片付けでしょう」ということになり、ほぼそれだけで三が日は過ぎ去ってしまったのでした… 演奏の仕事の楽譜、生徒さんの教材、自分の日常的な練習課題はもちろん、買い込んだまま山積みになっている楽譜たちに囲まれ、限られた楽譜棚を前にボーゼンです。 最近は電子書籍をなるべく選ぶようにして本のスペースは節約しているのですが、やはり楽譜になると電子ではなく紙の楽譜を買いたくなってしまうのです。電子版を購入しても、結局プリントしないと使いにくいというのもあります。書き込みも演奏も電子でスイスイこなす音楽仲間もいて、慣れれば利点は多いのかもしれません。有名なピアニストの親子で、お父さんは紙の楽譜、息子さんは電子楽譜でデュオの演奏会をされていたのも印象的でし

保育園のクリスマス・コンサート

東京都内の保育園にて、今年最初のクリスマス演奏を行いました。 こちらの保育園でのクリスマス・コンサートは今回で5回目。 ピアノ、バイオリン、フルートのトリオ演奏です。 子どもたちの大好きなクリスマスソングを演奏し、一緒に合奏したり歌ったり、クイズのコーナーもあったりと、バラエティー豊かで飽きさせず、1歳児のクラスのお子さんたちも最後まで楽しくコンサートに参加出来ました。 「バイオリンの弓の毛はどんな動物のしっぽでできているのかな?」というクイズにも「おうまさん!」と即座に叫ぶ子もいて、よく知っているなぁと感心してしまいます。 幼児にとって、歌いながらリズムを叩くというのは結構難しいことなのですが、毎年クラスごとにジングルベルなどの曲に合わせて歌いながら、鈴やカスタネットをリズミカルに演奏します。 演奏会に備えて練習を頑張っている姿が目に浮かびます! 近隣にお住まいの方や敬老館の利用者の方々もお越し下さり、子どもたちの可愛らしい歌声に笑顔があふれていました。 園長先生のお話では、子どもたちはとてもコンサートを楽しみにしていて、卒園後も保育園の思い出

楽譜は海外通販で

今年もブラックフライデーのシーズンがやって来ました! 私がネットショッピングで買いまくるのは服でも電化製品でもなく… 楽譜です‼ アメリカの大手楽譜通信販売店では頻繁にセールを開催していて、 なかでもブラックフライデーは割引率も高いのです。 「欲しい楽譜リスト」に登録しておいた、「今すぐ必要ではないけど安くなったら欲しいな~」 という楽譜をカートにポンポン入れてしまいます。(心の中で、仕事道具だから!と言い訳しながら) 国内で輸入楽譜を買うとそれなりのお値段になりますが、個人輸入だと半額で買えてしまうことも。 以前、珍しいパガニーニの楽譜を国内で探したら、なんと15,000円。 ひぇ~と弱気になりかけましたが、アメリカから半値ほどで取り寄せられることが分かりました。 しかし、そこからが一筋縄では行かず… というのも、日本では「万一」くらいの頻度のお店側のミスが、海外では「十一」くらいの頻度で起きるのです。パート譜が抜けている、著しく破損している、納品書が他人と入れ替わっている、配達の追跡データも別人と取り違えられている…等々。色々な国のお店で楽譜