深海ザメ・ラブカを食べてみた

岡山市内にたいせい、というお店があります。 セミエビや夜光貝など、内地では珍しく美味しいものを全国から取り寄せて食べさせてくれます。 その店主から、珍しい食材が入荷されたと連絡がありました。 深海ザメ・ラブカ。北海道の漁師の網にかかったそうで、鮮度を保つために、船上で絞められています。 ラブカは、8000万年前の古代から深海に生息し、当時から姿を変えていないらしい。ウナギのように細長い体に、800本もの鋭い歯をもつ。繁殖は胎生で、妊娠期間は三年半におよぶ。過酷な深海の環境で、産まれてすぐに自分で生きていけるようにしているのだろう。 とにかく、レアな魚で、水族館で展示されていることがあるようだ。 さて、そのラブカ、食材としての見た目は、美味しそうではない。まず、顔つきが恐ろしい。 表面はゴワゴワしているし、サメだからアンモニア臭がいやだなあと思いつつ、実食した。 煮物は汁の表面に油がいっぱい浮いている。脂の乗りがよい魚でみられるものだ。身を持ち上げてみると ブルブルと震える。 身は、ほとんど筋肉がなく、コラーゲンとゼラチンの塊であった。歯にねっとり

バー浜海底ワイン

海底ワイン、というのをご存知でしょうか。 ワインは、紫外線や温度が上がらない洞窟やワインセラーなどで保管し、数年から数十年熟成させると飲み頃を迎えるといわれます。その熟成を海底で行うのが海底ワインです。海底は洞窟などと同じで、薄暗く、水温は夏でも上がりませんからワインの保管に適しています。さらに、海のなかでは波やうねりによる振動があり、また、水中では音が空中の4倍伝わりやすいので、いろいろな音波がワインのボトルに当たり、これらがワインの熟成を進めると言われています。 小野田は、二年前からバー浜にワインを沈めています。ワインは高温にさらされるとダメになってしまいますから、作業は気温が低い秋または冬に行います。 ワインは、しっかりとタンニンの効いた重めの味(フルボディー)を選びます。 最初はワインボトルをそのまま沈めたのですが、一週間後にみたときには水圧でコルクが押し込められて、ボトルは海水で満たされていました。これではいかんと、ワインの口をロウで固めてみるとうまくいきました。ロウが薄いと海水がわずかに入ってきて塩味のワインになります。チーズを頬粘膜

柏島ボートダイビング

スクーバダイビングには、ビーチから入る(エントリーする)ビーチダイビングと、ボートからエントリーするボードダイビングがあります。 普段しているのはビーチダイビングで、ビーチをとことこ歩いて入水し、徐々に深いところに向かっていきます。海は10ⅿくらいまでの浅いところは太陽の光も十分入って明るいし、珊瑚やクマノミもいっぱいいて、華やかです。 しかし、見たいものはだいたい15ⅿより深いところにいるのです。15ⅿ地点では、それなりにタンクのエアを消費しています。 それにくらべ、ボートダイビングは、ポイント(見どころ)まで船で行って、そこからドボンと入水します。いきなり水深15mくらいのところに行けますから、タンクのエアは十分残っています。贅沢ダイビングです。 セルフにくらべて、団体行動でせわしないなどありますが、ビーチからはたどり着けないようなポイントに行けますから、出会える生物の数はボートの方が多いですね。 また、魚は自由に泳ぎ回っているように見えますが、実は自分の居場所を決めていて、長いものでは10年以上もそこに住み着いていることがあります。 ガイド

2018年8月26日~27日バー浜セルフ ミジン祭り

久しぶりの更新ですが、小野田は毎週、こっそり海に行っています。 今シーズンは、ダイビングのインストラクター資格取得に向けてイッシーさんの指導訓練を受けています。 訓練は素潜りで35mに及ぶ距離を水平潜行するとか、10mの素潜り潜行をしたり、挙句の果てに5m潜行して海底にフィンとマスク、スノーケルを置いて浮上し、今度は5m潜行し、海底に置いたフィンとマスク、スノーケルを装着し浮上するなど過酷なカリキュラム内容です。小野田がひいひい云いながら潜っていると、その横をスイスイと魚のように泳ぎ回るイッシーさん。体の仕組みや呼吸が人とは違うのでしょう。 さて、午前中の訓練を終えたら、午後からファンダイブです。楽しく潜りましょう。 しかし西日本豪雨の爪痕は高知県幡多郡大月町のバー浜にもみられます。バー浜の隣で土砂崩れがあり、潮が満ちるたびに土が海水で溶かされ、潮が引くたびに土が海に流れ込んで海水を濁らせるのです。 浅瀬の透明度は、自分の足がよく見えないくらいです。(写真はお盆のころのオープンウォーター講習風景です) 岩や珊瑚、砂浜にも濁りが降り積もって着底する

沖縄梅雨明けダイビング

6月20日を過ぎると、沖縄は梅雨明けです。本土よりも、一足先に夏が来るのです。 神戸空港から飛行機に乗って、北上する梅雨前線を飛び越えて那覇にやってきました。 今回の沖縄は、真栄田岬(まえだみさき)を海底奉行に案内していただくのが一番の目的でしたが、マクロレンズを装着する部品がなく、泣く泣くワイドレンズを装着。小さな生物を撮るのは苦手で、景色などワイドな撮影に適したレンズです。 お奉行を先頭にみんなで潜水いたしました。 いま、ワールドカップサッカーの開催国、露の字を名前にもつお方です。かっこ良いですね。 穴に潜り込んで撮ってみました。 童貞岩と呼ばれている岩です。その下には沖縄ダイバーたちが泡盛を隠し沈めて熟成させています。 童貞岩を愛でている方がいます。南洋の方です。でかい童貞岩が小さくみえます。 大きいものを撮ることはできますが、小さいものは苦手です。苦労して撮った一枚です。向こうにみえるのはダイビング船の底です。 太陽をバックに下から煽るように撮るといいよ、って聞いて撮った一枚。ピントがなかなか合いません。 なかなか難しいので、いろいろ撮っ

バー浜セルフ 柏島の子どもの祈り

最近、海のなかが濁っています。春濁りというやつです。冬は透明度が高いのですが、春になると植物性プランクトンが一気に増えて、このために濁るのだそうです。 さて、高知の西の端、大月町栢島では、ダイビングショップのみなさんが、地元の小学生とコラボして海中にモイカ(アオリイカ)の産卵床を沈めています。その成果はいかに?? あ、イカだ!! 大きなモイカが泳いでいます。 ということは。。。 モイカが卵を産んでいます。 海底に沈められた木にはモイカがたくさん卵を産み付けています。取り付けられた看板は、ここが産卵場所だということを知らせるためのもので、地元の小学生がモイカの産卵を祈って作成しています。一目で産卵場所とわかるいい作品です。 なかには、下心が見えてしまっている看板もありますが、ここにもイカは卵をたくさん産んでいます。、看板が読めていないのか。 はやくモイカの赤ちゃんに会いたいものです。 さて、海のなかの写真です。オオウミウマ。 オルトマンワラエビのこども。 オキゴンベの親子。 ウミシダのなかにはコマチコシオリエビのなかまでしょうか。前に出しっぱなし

2018年4月15日 4月22日 23日バー浜 A浜 柏島セルフ

相変わらず、毎週、バー浜で潜っています。 このGW前半は玉野ゴルフ倶楽部で行われる、国際ソロプチミストのチャリティーゴルフに参加することとなったのでバー浜には行けません。 ここのところ潜ってばかりなので、ゴルフは久しぶりです。チャリティーゴルフがどういうものなのか詳しくは知りませんが、参加費を寄付するほか、ショートホールでグリーンにワンオンしなければ寄付を一口するとか、そんな決まりのようです。 1年ぶりにゴルフをする小野田にとっては随分と社会貢献できそうな気配満載です。 さて、GW前半にバー浜入りをされる方に、この2週間の情報を申し上げます。 最近の水温は20℃前後。透明度は12m程度とやや濁っています。 バー浜左の岩場の水深2~2.5mくらいのところには、マツカサウオのyg(幼魚)がいます。ペアとアローンの三匹はいます。キラキラ光って可愛いですよ。マツカサウオは、そのほか、三角岩付近に1ペア、ラビリンスの沈んだブイのなかに一匹います。 ミジンベニハゼは相変わらずミジン団地にうじゃうじゃいます。おそらく20匹くらいは生活していると思います。ボス

高知の西での贅沢

ダイビング・インストラクターのイッシー家のシークレットビーチに行ってきました。(カタカナだらけですね) ムラサキウニや岩ガキが食べ放題!と聞いていたので、ウニ好きの小野田にはたまりません。まずは、準備です。 ウニは、それだけで食べても美味しいのですが、うに丼にしたら美味しいですよね。さらに、ご飯を酢飯にすると最高です。ウニのお寿司にするわけです。道中に立ち寄ったお弁当屋さんで熱々のご飯を買って、寿司酢を混ぜて酢飯を作成してビーチに向かいます。ああ、お腹が空きました。 引き潮の時間を狙って、テトラポットを超え、 岩壁を越え、落盤現場を通っていくと、そのビーチに到着です。 その日は大潮で、何メートルも潮がひいています。 ビーチのわきには潮だまりがいくつもできていて、そこには無数のムラサキウニが!割って食べてみると、うわっ、甘くて旨い!ふと、周りをみると、岩にはふのり(布海苔)がいっぱいついています。ふのりは、吸い物にしたり、天ぷらにしていただく美味しい海藻です。ははあ、ここのウニは美味しいふのりを食べているので、こんなに旨いのだな。北海道の利尻島で採

バー浜セルフ ヨット乞食

大学生のとき、ヨット部に入った。 ヨット、そう、青い海に白いセール(帆)をあげて海原を走るあれである。 まあ、なんて華やかな。 しかし、自分の入ったヨット部のセールは白くなかった。黄ばんでいて、ところどころに茶色い染みがあった。ほころびはガムテープで直してあった。 使い込まれたライフジャケットは、レンガ色がくすんで薄いオレンジ色になり、ぺちゃんこに潰れた胴体部分にはマジックで、医大、と殴り書かれていた。ちゃんと、浮くのかな? 船を保管する艇庫はなく、船体は浜の高台に裏返しで置いてあったが、台風が来ると波にさらわれそうになった。 とてもじゃないが、海原の白い優雅なヨットの印象はなく、地元の漁師は、俺たちをヨット乞食と呼んでいた。ヨット乞食は車に乗り合わせて浜に通った。 ヨットは動力が風なので燃料は不要だ。安上りである。 どうやって進むかなど、ヨットの理論は黒木先輩から学んだ。 ヨットは風を受けて進むんだけど、風に逆らって風上に進めるんだよ。 なぜか、わかる? 揚力だよ。 飛行機が空を飛ぶのと同じなんだ。 日本人なのに、ジョンレノンに似た黒木先輩は、

バー浜セルフ 頭頸部がん

頭頸部がんってご存知でしょうか。 頭から頸(くび)にかけての範囲に発生するがんで、耳鼻咽喉・頭頸部外科の守備範囲です。舌がんや喉頭がん、咽頭がんなどが頭頸部がんの代表で、眼球と脳のがんは除きます。 (図は頭頸部癌学会ホームページから引用) 舌がんや咽頭がんは、小さなものでは内視鏡下切除や局所切除で完治可能です。入院も3日~10日もあれば十分です。 下の写真は喉頭がんの初期です。内視鏡で切除を行い、二泊三日の入院期間で治療を完了しました。声は嗄れず、再発もありません。 舌がんも小さなものでは局所の切除のみで治療可能です。下の写真は舌の部分切除で、一週間の入院期間で治療を終えて、障害はなく再発はありません。 しかし、局所切除では治らないくらいに進行すると、喉頭を含めて切除をしたり、放射線治療と抗癌剤の組み合わせで治療を行うことになります。 放射線治療は、切らなくてよい治療とはいわれますが、実際は過酷な治療で、治療中に口やのどの粘膜・皮膚はズルズルに剥けてしまい、激しい痛みに見舞われます。 治った場合も、治療後は下顎骨壊死や唾液腺障害、甲状腺機能障害な

2017年12月27日バー浜セルフ サーファーズイヤー

サーファーズイヤーという言葉をご存知でしょうか。 サーフィンをする人たちは、 お、とうとう俺たちの年がやってきたか?と思うかもしれません. いえいえ、違います。年ではなく、耳の方です。 サーファーの耳です。 ほとんどのサーファーはモテるためにサーフィンを始めます。夏の海は華やかですからねぇ。モテるためですから、秋がきて、ビーチから人がいなくなったら、サーファーは一人、二人と海から消えていきます。 しかし、本当にサーフィンが好きなサーファーは、秋になっても冬になってもサーフィンを続けます。夏が終わると、ビーチからはサーファーもギャラリーもいなくなります。しかし、波を独占できるのです。ライバルに差をつけるチャンスです。 かくして、本物のサーファーは冬になってもサーフィンを続けるのですが、問題は外耳道(耳のあな)が冷やされることにあります。外耳道が冷やされ続けると、外耳道を構成する骨がだんだんと増殖して、耳のあなが塞がって、聞こえが悪くなったり、耳垢が溜まりやすくなったりというトラブルが生じます。これを、サーファーズイヤーというのです。 サーファーズイ

2017年12月18日バー浜セルフ。バー浜のヒョウモンダコ。

テトロドトキシン。 ご存知でしょうか。そう、フグの毒で有名ですね。テトロドトキシンはフグの肝臓や卵巣に含まれている毒で、あの有名な青酸カリの1000倍もの猛毒といわれています。 青酸カリはドラマでみると、もがき苦しんで血を吐いて死にますが、テトロドトキシンは神経毒で、呼吸筋が麻痺して呼吸ができなくなって、窒息死するというタイプの毒性です。 意識ははっきりしているでしょうから、それなりにしんどいでしょうね。 昔は、フグにあたると、浜に穴を掘って体を埋めて毒が消えるのを待つという方法がとられていました。医学的根拠はないとは言われていますが、そうでもありません。 呼吸困難となった人は、たいてい体を起こすと少し楽になります。体を起こしていると少しの力で呼吸ができます。呼吸をするのに重力に抗う必要がないからです。おそらく浜に縦に埋められたフグ中毒の人が、なんとか浅い呼吸で生きながらえたことが、昔の人の経験として語り継がれたものと思います。 ちなみに、横に埋めて砂をかけると砂の重みが呼吸を妨げるので、逆効果でアウトです。気をつけましょう。 とはいえ、現代の世

2017年12月10日バー浜セルフ ウェットスーツで越冬中

バー浜の冬は暖かい。赤道から流れてくる黒潮が当たっているためです。黒潮の流れは速くて強く、その流れは4ノット(時速7.4km)にも及ぶそうです。1日で178km、2日で355km! 355kmをgoogle地図に当ててみると、バー浜のある大月町から和歌山の沖を通り越す勢いです。実際の黒潮は蛇行をしていますが、それにしても随分な移動距離です。これなら赤道直下の暖かい海水を冷めないうちに運んでこられますね。 しかし、そのバー浜も少しずつ冬へと向かっているようです。水温は先週よりも、ぐっと下がって19.2℃。 町中の温水プールの水温は30℃くらいですから、19℃がいかに冷たいかはおわかりだと思います。 ダイビングはウェットスーツを着ていますから多少の水温には耐えられます。ウェットスーツは、素材内の海水の染み入りを減らしてして、体温を保ちやすいようにできています。しかし、体とスーツの間に隙間があると、そこから冷たい海水が流れ込んでくるので、その効果は台無しです。水温が高い夏だけだったら、隙間のあるレンタルや通販もので十分なのですが、秋や春にも潜ろうという

2017年12月4日 バー浜セルフ バー浜のカメ!

高知県幡多郡大月町龍ケ迫バー浜。いつもここでセルフダイビングをしています。 バー浜は、山本さん家のお庭を通っていく海浜です。かつては山本のおばあさんが、このお家でひとり暮らしをしていて、軒下と庭水道やトイレをダイバー達に提供してくれたそうです。それは海から上がってきたダイバーにとって、なんと有難いことか。。。そこでダイバーたちが、山本のおばあさんに敬意を表して、その浜をバー浜と呼ぶようになったとのことです。(山本さんの話と地図は『ジョニーのセルフダイビングをしよう』からいただきました) ところで、バー浜の西の海に島があります。なぜか地図に載っていないのですが、 google地図でみてみると、島が見えますよね。 この地図に載っていない島に行ってみようということになりました。バー浜から、ざっと1km以上はあるところなので、仲間内では、そこに行ったという話は聞いたことがありません。一番乗りです。うっしっし。 ダイビングで背中にしょっているタンクの空気には限りがあります。空気は大事に吸わなければなりません。あ、そうそう、ついでに説明すると、タンクのなかは