• しゅーたん

ピンクノイズに関する考え事

皆さん、おはこんにちばんわ。しゅーたんです。

 

ピンクノイズに関する考え事をしていたのですが、

Twitterで書こうとするとツイートが沢山連なる事になりそうだったので、

こちらのブログに書きたいと思います。

 

最近はオートEQが流行りのプラグインで、

・HoRNet ThirtyOne

・frei:raum

・Gullfoss

などのプラグインが有名だと思われます。

 

上記プラグインの中の、HoRNet ThirtyOneは、

ピンクノイズのバランスに近づけてくれるプラグインとなっております。

 

そこで浮かんできた疑問なのですが、

「なぜ、ピンクノイズのバランスに近づけるのだろうか?」

という事を考えていました。

 

ピンクノイズ、1/fノイズとも呼ばれる、低音域から高音域に向かって、

音量が減衰していくこのノイズですが、

高音域に向かって音量が減衰していくという点が重要なのではないかと、

個人的に推測しています。

 

例えば、雨音を録音したファイルをスペクトラムアナライザーで見てみると、

高音域に向かうにつれて音量が下がっていますし、

録音した人の声をスペクトラムアナライザーで見てみても、

高音域に向かうにつれて音量が下がって行きます。

 

このように、自然界に存在する音に近い特性を持つからこそ、

人はその様なバランスの音楽に心地よさを感じるのではないかと推測しています。

 

低音域から高音域まで一定の音量で、ぎっしり音が詰まったバランス、

スペクトラムアナライザーで見た時に水平になるバランス、つまりホワイトノイズは、

一見するとバランスの良い音に感じますし、視覚的にはバランスが良く見えます。

ですが、人間の耳は、

低音域から4kHzあたりまでは高音域に向かうにつれて感度が高くなって行くので、

ホワイトノイズは高音域だけやたらと大きく感じるバランスですし、

自然界の音と比べれば不自然なバランスと言えると思います。

 

ザーッと降り続く雨の音もピンクノイズに近いバランスですが、

母親の胎内で胎児が聴く音もピンクノイズに近いと言われています。

なので、人間が本能的にこのようなバランスの音を心地よく感じるのも分かりますし、

このようなバランスの音に癒やしを感じるのも納得できますね。

 

人間がピンクノイズのバランスを心地よく感じるのは何となく納得できましたが、

ミキシングやマスタリングでピンクノイズのバランスに近づける

音楽的なメリットについても考えてみたいと思います。

 

人間の耳は低音域から4kHzあたりまでは、ほぼ直線的に高音域に向かうにつれて、

感度が高くなって行きます。

なので、ホワイトノイズのようなバランスだと高音域ばかりが強調されて、

うるさく聴こえてしまいます。

ですが、ピンクノイズのようなバランスの音であれば、

すべての音域がバランス良く聴こえますし、

ピアノの音域の約20Hzから約4000Hzあたりの主音成分がバランス良く聴こえるので、

どのような和音が鳴っているのか、どのようなメロディーなのかが把握しやすくなります。

 

4000Hzより上は要らないと思ってバッサリとハイカットしてしまうと、

電話口で聴く音のようなペラッペラで不自然な音になってしまいますが、

ピンクノイズのようなバランスに整える事ができれば、和音も把握しやすいですし、

20~20,000Hzを12等分した際の一番上の帯域、約11kHzより上の空気感を感じる帯域が

程よく残る事になるので、自然で心地良い空気感が残った音になります。

※周波数は対数的で、周波数が倍になると1オクターブ上の音になるので、

 20~20000Hzを3等分すると、20~200Hzがロー、200Hzから2000Hzがミッド

 2000Hz~20000Hzがハイという事になります。

 

ホワイトノイズのようなバランスの音源を作ってリスナーにEQで調整してもらう、

という考え方もあると思いますが、半数以上のリスナーはEQで調整しないと思うので、

すでに心地よく聴こえるようなバランスに調整するのが親切心だと思いますし、

ホワイトノイズのようなバランスがうるさく感じて全体の音量を下げられてしまっては、

その音楽の作者がこだわって作ったキックやベースの音色が聴こえづらくなりますし、

その過剰な情報量を、他の帯域に充てたいと個人的には思います。

 

さて、話は少し変わりますが、人々な何故アナログ機材に惹かれるのか、

アナログ的な音を再現するプラグインがここまで売れているのか、

という事についても考えてみたいと思います。

 

Sine波には倍音が一切含まれていません。

そして、自然界にはそのような音は存在しません。

なので、アナログ機材を通した時に発生する倍音成分の付与、

これが、音に自然な表情を与え、

人々はそのような音に心地よさを感じるのではないでしょうか。

 

では、何故アナログ機材を通すと倍音成分が発生するのでしょうか。

真空管アンプに大きめの出力を入れると、心地よく歪み、

波形が矩形波に近づいて行きます。

倍音成分が少ない波形にサチュレーションを掛けて、

音が飽和し矩形波に近づく事によって、倍音成分が付与されます。

 

デジタルな機材に過剰な出力を入れると、それを機械的に処理するので、

デジタル特有のブチブチとしたノイズが発生します。

ですが、それと比べると、アナログな機材が作る音は、独特の心地よさが発生します。

その上、音が飽和し矩形波に近づけば、音がより一層前に来ますし、

存在感のある音になります。

 

さて、

「アナログ機材のような温かい音。」

と形容される事もありますが、アナログ機材が作り出す音を人々がそう形容する理由は、

倍音成分が付与されるから、という理由だけではないと考えています。

 

アナログ機材で音作りをするのであれば、それらの機材を繋ぐ為に、

"ケーブル"

が必要になります。

この地球上は物理法則が支配する空間であり、電気的な抵抗の無い、

魔法のような空間ではありません。

 

一般的に、ケーブルを通ると、電気的な抵抗により高音域が減衰します。

減衰の少ない高品質なケーブルもあると思いますが、高音域が減衰する傾向があります。

 

高音域が減衰するという事にネガティブな印象を持つ方もいらっしゃるかも知れませんが、

果たして、高音域が減衰するという事は、100%悪い事なのでしょうか?

 

音の再現性という意味では、一切の減衰が無い方が良いと思われますが、

ホワイトノイズのようなバランスの音がケーブルの減衰により、

少しでもピンクノイズのようなバランスに近づけば、

少しでも心地よい音に近づいた、という事になります。

 

なので、高音域の減衰というのは100%悪い事ではないと考えています。

 

そして、この減衰こそが、

「アナログ機材のような温かい音。」

と形容される理由だと考えています。

 

音が飽和した時の倍音成分の付与、そして高音域の減衰、

これこそが、温かくまろやかで明るい音になる理由だと考えています。

 

自分はそこまでアナログ信仰者ではないのですが、

アナログ機材のような、まろやかで明るく太い音は大好きです。

なので、倍音成分を付与するエキサイター系のプラグインが大好きです。

そして、ケーブルを通した時のように高音域を減衰させたいので、

HoRNet ThirtyOneでピンクノイズ寄りのバランスに近づけるのが大好きです。

 

ちなみにですが、自分はWavesのVitaminで倍音成分を付与するのが大好きです。

完全なデジタル環境で作業していたとしても、このプラグインを通すだけで

アナログ機材特有の音の明るさが付与されるので、自分にとって必須プラグインです。

 

Waves Vitaminはクロスオーバーポイントを自由に設定でき、5バンドの調整ができ、

原音との混ぜ度合いを調整できるので、EQによる位相ずれを避けつつ、

原音に倍音成分を足すという足し算方向でバランス調整が出来ます。

なので、本当に綺麗な音を作れます。

 

皆さん、セールが来た時にWaves Vitaminを購入してみては如何でしょうか?

(最終的な着地点はそこか~い!)

 

あっ、あとHoRNet ThirtyOneもオススメです。

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