• しゅーたん

マスタリングするマン

皆さん、おはこんにちばんわ。どうも、しゅーたんです。

最近暑いですね。暑すぎて熱男になっちゃいそうです。

 

さて、今回のブログですが、普段どのようにマスタリングをしているのかを、

皆さんにお届けしたいと思います。

 

マスタリングは様々な方法があり過ぎるので、マスタリングで悩んでいらっしゃる方に何か新たなアイディアを提示できたら嬉しいです。

ミキシングやマスタリングについて考え事をするのが楽しくて大好きマンなので、マスタリングに対するこだわりが皆さんに届いたら嬉しいです。

 

さて、自分はどの様な方向性のマスタリングが好きなのかと言いますと、

・アナログ的で倍音豊かな明るい音

・でも電気的ノイズを減らす為にデジタルで処理

・ピンクノイズのバランスの様な、聴覚的バランスが整った音

・各トラックには極力リミッターを挿さずマスターで潰す

・マスターに掛けるコンプはアタックタイムを最小にせずアタック感を強調

・クリアなキャラクターのリミッターを使用

という方向性のマスタリングが好きです。

 

何故この様な方向性のマスタリングをするのかと言いますと、倍音成分を豊かにして音を認識しやすくして、ピンクノイズのバランスに近づけて様々な楽器を同時に認識しやすくして、音の頭を強調する事によって音の頭を認識しやすく、尚且のっぺりとしたマスタリングにならなくなります。

 

では早速、1工程ずつ作業内容を動画と共に解説したいと思います。

録画ソフトでCPU負荷が上がっているので、再生し始めや停止時にノイズが発生していますが、ご容赦いただければと思います。

 

 

 

工程1:Waves Vitaminで倍音を付与、原音を抑え、アタック感の強調。

まずは、WavesのVitaminで倍音成分を付与し、原音成分のミックス度合いを下げる事によって、音のこもりが解消され、なおかつ明るく高級感のある音になります。

VitaminにはPunchというパラメーターがあるのですが、この数値を小さくすると音圧は上がるのですが音のパンチが失われのっぺりとした音になるので、音の頭を強調する為にもPunchの値は最大にしています。

今回は、クロスオーバーポイントを

・164Hz

・450Hz

・2,000Hz

・8,500Hz

という設定にしましたが、それらの設定の意図をお話したいと思います。

 

まず自分は、WavesのVitaminで超高音域の空気感を強調する事を最優先しています。

空気感の音域を強調する事により、まるで音がそこに存在しているかのようなリアリティのある音になりますし、高級感のある音になります。

8.5kHzより上を強調する事により、歯擦音の音域は避け、空気感のみを強調しています。

 

次に2kHz~8.5kHzという音域ですが、ここを上げ過ぎると耳に痛い音になりますが、程よく上げると明るい音になります。

EQで"強調"するのではなく、エキサイター系のプラグインで"付与"するという考え方が大好きです。

0に何を掛けても0のままですが、1でもあればそこに掛け算をする事が出来ます。

WavesのVitaminを通した音をアナライザーで見た事があるのですが、次段で使うプラグインよりは、倍音の付与が控えめでした。

ですが、原音成分を抑える事によって相対的に倍音成分が強調されるので、とても使いやすいプラグインですし、何よりVitaminが作り出す音が大好きです。

 

さて、450Hz~2000Hzという音域ですが、低音域と高音域が良い感じに調整できるように設定した余りの周波数なので、あまり深い意図はありません。

強いて言えば、中高音域寄りの中音域なので、結果的に真ん中あたりの音域を操作する結果になりました。

 

次に、164Hzから450Hzという音域ですが、エレキベースの最低音のEの音の2オクターブ上がおよそ164Hzなので、ベースの倍音成分、ベースの太さ感を強調する為にこの周波数を強調しました。

ベースの主音を強調してもパワーばかり持って行かれて太さ感やラウド感が出ないですが、倍音成分を強調する事により、認識しやすくエグいベースになります。

自分はベースがしっかりと鳴っているのが好きなので、この辺りの周波数には拘ります。自分が聴いていて気持ち良くない音を他の人に聴かせたくないですからね。

 

さて、最後に164Hz以下という周波数ですが、ベースの倍音成分も多少含まれつつも、地面を揺らす様な低音感の音域です。

クラブミュージックでこの辺りの音域の処理が雑だと、フロアや体を全然揺らさない躍動感の無いトラックになってしまうので、ダンスミュージックを作る時は慎重に処理しています。

今回のトラックは、キックの音色自体はダンスミュージック寄りですが、ジャンルは異なるので、

そこまで気にしなくてもよさそうですね。

 

Waves Vitaminを使った処理の解説は以上となります。

この段階で、だいぶ理想の音に近づいたので、後段で微調整して行きます。

 

 

 

工程2:Tube Saturatorでさらなる倍音とアナログ感の付与と、ワイドなEQで大まかな調整。

WavesのVitaminで音のこもりを解消して・音を明るくして・空気感を強調しましたが、Tube Saturatorでさらなる倍音成分を付与して、より一層の空気感とアナログ感を強調します。

TubeSaturatorにサイン波を通してアナライザーで見てみると、倍音が存在しないサイン波であるにもかかわらず、倍音が付与されている事を確認できます。

DRIVEのパラメーターを上げなくても倍音成分が付与されているので、クリーンでクリアに倍音成分を足す為に、DRIVEは0に設定しました。FATのスイッチをオンにすると付与される倍音が増えるので、FATはオンにしました。

 

中音域には、ベースの倍音成分や、伴奏やメロディーの主音成分など、様々な音色が密集している音域なので、Tube Saturatorの3バンドEQで中音域を抑えました。

 

そして、高音域を強調して、低音域をほんの少し強調して、音量を少し上げました。

 

TubeSaturatorを使った処理の解説は以上となります。

 

 

 

工程3:HoRNet ThirtyOneでピンクノイズのバランスに近づける。

上記2つのプラグインで音のバランスが整い倍音成分が付与されアナログ感のある音が出来上がりましたが、HoRNet ThirtyOneで細やかな微調整を行います。

微調整を行うと言っても31先輩が勝手にやってくれるので、自分は寝ながら鼻くそをホジって放置していればオッケーです。

 

31を使った処理の解説は以上となります。

本当に以上となります。

だって解説する事ないんだもん。

 

 

 

工程4:A1StereoControlで音を左右に広げる

さてやって参りました、ステレオイメージャーが。

ステレオエンハンサーとも言いますね。

現代的な音圧高めのトラックであれば、間違いなく使われているであろう系統のプラグインですね。

 

ダンスミュージックでは低音域を真ん中に寄せるのは常識ですし、真ん中に寄せる事により、パンチのある低音になります。

そして真ん中に低音が来たので、中音域より上を左右に広げる事により、場所の棲み分けが出来る上に、高音域に行くに連れて音が広がる開放感のある音になります。

「YEAH~~!! 自由だ~~!! I CAN FLY!!」

と言った感じの音になります。

 

A1StereoControlを使った処理の解説は以上となります。

 

 

 

工程5:音圧を上げる

さて、音圧戦争が終結に向かっているかも知れない現代ですが、やっぱり大きい音というのは気持ち良いもので、心理的にも良い音だと感じやすいという特性がありますからね。

変に音圧を上げまくってのっぺりとしたダイナミクスの無いマスタリングはどうかとも思いマンモスですが、パンチのあるトラックはやっぱりカッコいいですね。

ダンスミュージックとかは特に音圧が欲しいですね。

ですが、フルオーケストラだったら音圧をあまり上げたくないですね。

 

自分は音圧が高いトラックが好きなのですが、のっぺりとしたトラックよりは、メリハリがあるけど大きい音というのが好きです。

なので、各トラックにリミッターを掛けずに、Waves VitaminのPunchを最大値にしたりしています。

 

そして、T-RackS Opto Compressorのアタック値を50msecにする事によって、コンプの掛かり始めが微妙に遅れるので、結果的に音の頭が強調されたメリハリのあるトラックになります。

Compressionのパラメーターが5.0/10でレシオは2対1にしましたが、あまり露骨にコンプレッションするのは好きじゃないので、ピークを叩くぐらいのつもりで使っています。

T-RackS Opto Compressorは、光学式コンプの再現なので、Hi-Fiな音を維持したまま、色付けは少なく、コンプ感がかなり少ない、音楽的に自然なコンプレッションを実現する事が出来ます。

 

さて、その後段でT-Racks Multi-band Limiterを使っていますが、このプラグインを挿しておく事によって、突発的に一部音域が大きくなる事を防いでいます。

アタックタイムは最小、オーバーロードは最大に設定し、クロスオーバーポイントは、

・200Hz

・2,000Hz

に設定しました。

周波数が倍になると1オクターブ上昇するといった感じに、音階の周波数は対数的に上昇するので、20~20,000Hzの可聴域を綺麗に3等分した結果、この様なクロスオーバーポイントになりました。

このプラグインは積極的な音作りというよりも、保険的な意味合いが強いですね。

 

さて、ようやく最後のプラグインにやって参りました。

最後にリミッターを使う訳ですが、自分はPSP Xenonを使用しています。

" 音響心理学に基づいて最適化された64bit処理のリミッター "

という文字列に惹かれてデモを試してみたのですが、その音の素晴らしさに感動して即座に購入しました。

 

PSP Xenonは、中々歪まず、クリーンでクリアで味付けが無く、変なコンプ感も無い、自分が追い求めていた理想のリミッターなので、ずっと使っています。

 

(YouTubeだと音量が下がってしまうので、最終工程の動画をアップロード致しました。

こちらから音圧が高い状態の動画をダウンロード出来ます。)

 

 

さて、すべてのプラグインをどういった意図で使っているかという解説が完了したので、要約したいと思います。

 

1. Waves Vitaminで音のこもりを解消。空気感の強調。

2. Tube Saturatorで倍音とアナログ感の付与。

3. HoRNet ThirtyOneでバランスの微調整。

4. A1StereoControlで音を左右に広げる。

5. T-RackS Opto Compressorでピークを叩く。

6. T-RackS Multi-band Limiterで音域ごとにリミッティング。

7. PSP Xenonで音量┣¨━━━━(゚Д゚)━━━━ン!!!!

 

といった処理を行っていました。

 

この記事が皆様の参考になれば幸いですし、もし宜しければ、SNS等でシェアして頂けると有り難いですm(_ _)m

 

ここまでお読み頂きありがとうございました。

それでは失礼いたします。

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