マネジメント力を支えるもの

9月26日に、イベントを開催しました。

『ダイアログ・セッション「実務者が語るマネジャーの仕事」のホンネ』

日立の渡辺薫さんとリレー形式で綴ってきたブログ、『実務者が語るマネジャーの仕事』のライブ版として行ったイベントで、セミナーとも違う、対談とも違う・・部下も、マネジャーもその場にいながら、映像や対話、資料なども交えて学習していくイベントとして企画しました。

最初から、ビールを飲みながらのイベントで、みなさん、くつろぎながらも、とてもご満足いただいた学びの場となったようでした。

渡辺さんのマネジメントは、とても本質的で、シンプルです。

  • 仕事の目的を明確にする

  • 部下の能力やスキルを見極め、チャレンジする領域を常に与え続ける

  • 最終的な意思決定を部下に委ねる

  • 思考のプロセスを徹底的に教育する(渡辺さんのチームは、TOC(制約理論)を学んでいます)

  • コミュニケーションを大切にする

一つ一つは、当たり前に見えるかもしれませんが、どれをとっても、簡単にはできない事ばかりです。また、だからこそ、企業内全体が、そのようなマネジメントに転換することも難しいのも事実。でも、少なくとも、渡辺さんのマネジメントに触れたことのある人たちは、きっと自己の経験から、そのような方向でマネジメントしようと心がけるでしょう。

さて、1つ、イベントの中でも、部下の方々のコメントにも、また、ブログの記事の中にも出ていなかった事柄があります。

それは、部下の方々が口々に言う、こんな言葉にも現れていると感じました。

”常に試されている”

渡辺さんのチームは、とても自由で、そして、そこここに "遊び" の要素があります。でも、ゆるゆるな組織なのではなく、ちょっとした緊張感や張り合いが常にあることがこんな表現になるのでしょう。

そして、それは、肩書きによるトップダウンのプレッシャーでは無いことも重要な要素です。部下の方々が、「たとえ渡辺さんが日立で働いていなくても、一緒に働きたい」と口々に言っていることが、そのことを物語っていると言えるでしょう。

では、何がそう思わせているのか。

もちろん、様々なチャレンジの場を提供していることや、問いかけて対話するスタイルなどもその要素と言えます。

一方で、そのマネジメントスタイルをしっかりと支えているのは、私は、「マネジャーの学習の姿勢」であると感じています。なぜ、学習するのか。それは、自らがなにがしかにチャレンジしているからこそ・・と言えるのではないでしょうか。だからこそ、学習ニーズが途絶えなくあるのではないでしょうか。

常に学び続ける姿勢。自らチャレンジし続ける姿勢。

マネジメントのチャレンジは、個人ではない得ない、より大きな世界観のものになっていくはずです。そうであるからこそ、常に、部下をビジネスの全体像の中で捉えられるわけですし、そうであるからこそ部下にもチャレンジを提供し続けるのではないか・・と。

ビジネスの領域が、ものすごい勢いで変化し、また広域での連携が当たり前になっている現代社会。この中で、学習の意欲とスピードは、これまでにない勢いでマネジャーに必要なものとなってきています。マネジャーの学びといえば、よくあるのはMBAの取得という形かもしれませんが、大切なことは、個人として何を探求したいと考えているか、何をなそうとしているのか・・ということではないかと。

ご参加くださった皆さまは、どんな発見があったのでしょう。投稿いただけたら嬉しいです。