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厳しい?政治家養成?謎多き辞達学会に迫る!

 

 

辞達学会。中大生なら、この名を一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。「厳しそう」「政治家を目指す団体」というイメージを持つ中大生もいるだろう。中大でも一、二を争う「お堅い」団体の実情は、謎に包まれている。今回は、その辞達学会にちゅーもく!した。

 

「辞達学会」とは

 

辞達学会は、明治34年に弁護士や政治家として活躍した花井卓蔵教授によって設立され、「子曰、辞達而己矣(子曰く、辞は達するのみ=所信を正しく人に伝えるべきである)」という孔子の精神のもと辞達学会と命名された。辞達学会の活動の中心は、弁論にある。社会問題を自分たちで考察し、原稿を書き、他大学と合同で行われる弁論大会に出場している。

 

辞達学会の会員に聞く

Chu-mokuは実際に、辞達学会の会員に話を伺うことができた。画像左手より外務局長の木村さん(文・2年)、幹事長の古川さん(法・2年)、元弁論局長の當摩さん(法・3年)。2年生が中心メンバーとなるのも、辞達学会の特徴だ。

 

 

「新歓で出会った先輩の知識の豊富さに感銘を受けた」と古川さん。當摩さんは、「自分自身を成長させ、何か得られるものがあればと思って入会した」という。木村さんは、新歓企画の国会見学に参加したことをきっかけに、様々な経験が得られると考え、入会を決意したという。

 

厳しいイメージは...

「(厳しいイメージは)実際にその通り」と木村さん。弁論大会における鋭い指摘や野次は、厳しさを物語っているという。大会だけではなく、弁論原稿を作成する態度に対しても、先輩から指摘を受けることがあるという。木村さんは、「弱音を吐いてしまうこともあるけれど、会員から選ばれて大会に出るということを意識して、自己研鑽に励んでいる」と話す。古川さんは、「厳しいということは知っていて入会した。たしかに精神的にも体力的にも大変な時はあるけれど、弁論で何を伝えたいのかということを意識して、この環境に食らいついていこうと努力している」という。

 

実際の大会では

6月に行われた「第40回 全国学生新人弁論大会」。大会には、慶應義塾大学や法政大学、北海道大学などの弁士も出場した。中大の若林弁士は、「十字架」と題し、犯罪加害者の家族の境遇と支援の必要性をテーマに発表に臨んだ。

 

 

弁士の発表中、聴衆からは多くの野次が飛ばされ、緊張感溢れる会場であった。発表が終わると、質問が投げかけられ、それに対し的確な応答を行なっていた。

 

 

やはり政治家を目指す?

発表の様子を見ると「議会」のイメージに近い印象を受けた。OBOGの活躍の場を見ても、たしかに政治家や公務員が多い。しかし、実際は、会員の志望業界は多岐に渡っているという。當摩さんはIT業界やベンチャーを目指しており、「弁論で培った社会問題を考えるプロセスを活かしていきたい」と話す。木村さんは、アナウンサーを目指しており、「弁論において社会問題を提起する点が報道に近いのでは、と考えている。どんな人がいて、どんな問題がそこにはあるのかということを、自分の言葉で伝えていくことに磨きをかけたい」という。実際にOBにはアナウンサーも輩出しており、辞達学会のOBOGは幅広い領域で活躍しているという。

 

中大を盛り上げたい。今は変革期

辞達学会は中大において、どのような存在なのか。當摩さんは、「辞達学会は独立しているイメージが強かったが、これからは他の団体とともに中大を盛り上げたい」という。渉外担当にあたる外務局長の木村さんは、「創立者の花井卓蔵教授の理念は、辞達のものだけでなく、中大全体のものだと思う。辞達学会は中大の一員であるという意識のもと、中大を盛り上げていく存在になれれば」と話してくれた。長い歴史と数多くの実績を誇る辞達学会は、今が変革期にあるという。Chu-mokuでは、今後も辞達学会の活動にちゅーもく!していく。

 

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